腰痛の新原因タイトハムにはジャックナイフストレッチが効果絶大

アセンション2018年8月

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腰痛は脳の勘違いだった

腰痛

腰痛は、人類が二本の足で立ち、歩き始めて以来、
発生し易くなったと考えられており、人類の宿命と言えます。
腰痛の多くは、腰椎に負担が掛かったり、障害が起きる事で発症します。

 

日本人の8割が一生に一度は腰痛を経験すると言われています。
男性では1番目、女性では肩凝りに次いで2番目に訴えの多い症状で、
その数は年々増加傾向にあります。

 

腰痛の推定患者数は2800万人と言われており、
40代以上の約4割が悩まされている国民病です。

 

腰を支えているコルセットは、大腰筋、腹筋、背筋などです。
これらの筋肉が減少すると、脊椎を支える力が低下し、
腰椎に大きな負担がかかるようになります。

 

腰痛の正体は発痛物質ブラジキニンです。
発痛物質には、ブラジキニン、セロトニン、
ヒスタミン、アセチルコリンなどがありますが、
その中でもブラジキニンが最強とされています。

 

腰痛を訴えて受診する人のうち、
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など原因が特定できる腰痛は約15%です。
残りの約85%は原因が分からない非特異的腰痛なのです。

 

非特異性腰痛の原因の一つに心理的社会的ストレスがあります。
骨や筋肉に異常がなく、鎮痛薬を投与しても症状が改善しない場合、
心理的社会的ストレスが関係している可能性が考えられます。

 

半年以上も続くような原因不明の慢性痛は
心因性の痛みである可能性があります。

 

長い間、腰痛の原因はヘルニアや腰そのものにあると思われてきましたが、
最近の研究では、ヘルニアが腰痛の原因ではない事が分かってきました。
腰痛の原因は、腰とは無関係な脳に存在していたのです。
腰痛は腰で起きているのではなく、脳で起きているのです。

 

痛みを長引かせる原因の
一つに脳の錯覚があります。
脳が必要以上に痛みを長引かせて
増幅させてしまう事があるのです。

 

痛みの情報は末梢神経から脊髄を通って
脳に伝達される仕組みになっています。
腰⇒神経⇒脳という流れで伝達されて
脳で痛みを感じる仕組みになっているのです。
つまり、ほとんどの慢性痛は脳の勘違いなのです。

 

脳の中には側坐核という箇所があります。
側坐核は痛みの制御に関連する部分です。
腰の痛みが脳に伝わると、側坐核が反応し、
鎮痛物質オピオイドが分泌され、
生命活動に支障が出ないよう、
痛みを適度に制御します。
ところが慢性的なストレスが加わると、
脳の血流が下がり、
側坐核の機能が低下し、
オピオイドの分泌が減少し、
結果、必要以上に痛みを感じてしまいます。
心理的社会的ストレスを緩和する事で、
腰痛が改善する事は十分あり得ます。

 

実は近年、原因不明の腰痛の正体が明らかになりました。
原因不明の腰痛の正体は、腰とは別の場所の筋肉の異常です。

 

腰痛の新原因は太股の裏側にある筋肉の異常です。
太股の裏側にある筋肉をハムストリングスと言います。
ハムストリングスが硬くなった状態をタイトハムと言います。

 

ハムストリングスは、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の総称で、
股関節の伸展と膝の屈曲を司り、
歩行や走行に大きな影響を与える部位です。

 

ハムストリングスが正常な場合、
前屈みになろうとすると、
骨盤が前に傾く動きに合わせて、
ハムストリングスは柔軟に伸びて、
動きをフォローしてくれます。

 

ところが、タイトハムの場合、
体を前に傾けようにもハムストリングスが柔軟に伸びないため、
骨盤が前方に傾きません。
それでも前屈みになろうとすると、
骨盤が動かない分、通常よりも腰椎が曲がるため、
腰椎に大きな負荷が掛かってしまいます。
普段の生活の中で、前屈みの姿勢を何度も繰り返していると、
骨と骨の間の椎間板に炎症が起きたり、
腰回りの筋肉に疲労が蓄積したりします。

 

そもそもなぜハムストリングスは硬くなり、
タイトハムになってしまうのでしょうか?

 

筋肉が硬くなる原因は、
加齢や運動不足が一般的ですが、
ハムストリングスの場合は、
座っている姿勢が主な原因となります。

 

タイトハムの原因は骨盤後傾の姿勢です。
リクライニングチェアに深々と座っていると、
骨盤は後傾してしまいます。
骨盤が後傾するとハムストリングスは緩んでしまいます。
刺激が少ないと硬くなるのが筋肉の特性です。

 

背筋を伸ばして姿勢良く座っている時は、
ハムストリングスはある程度骨盤に引っ張られ、
常に刺激が加わっているのに対して、
骨盤が後傾した姿勢では、
ハムストリングスは骨盤に引っ張られず、
刺激のないだらけきった状態になります。
こうなるとハムストリングスの中では筋肉に動きがないため、
次第に血流が滞り、エネルギー源である酸素が不足し始めます。
そうすると筋肉の動きを司る神経が緊張状態に陥り、
筋肉が委縮して硬くなってしまいます。

 

骨盤後傾の姿勢が10分間以上続くと、
ハムストリングスは硬くなってしまいます。

 

普段の生活の中で骨盤後傾の姿勢が何度も繰り返されると、
いつしか筋肉が恒常的に硬くなり、タイトハムに陥ります。
その結果、腰痛を引き起こすと考えられています。

 

タイトハムを改善するのは至って簡単です。
まずは膝の高さほどの椅子を一脚用意します。
その椅子に少し浅めに座り、
足の指が膝の真下あたりにくるように位置を調整します。
次に手で足首を後ろから掴み、
胸と太股を付けて頭を下げます。
そして、お尻を上げて膝を伸ばしていきます。
膝は伸びきらなくても構いません。
太股の裏が痛気持ちいいと感じる所で止め、
その姿勢を10秒間キープします。
この時、胸と太股を離すと効果が半減します。
10秒間数え終わったらゆっくり体を元の位置に戻します。
これで1セットです。
このジャックナイフストレッチを朝晩2セット10秒ずつ行います。
1日2回10秒ずつのジャックナイフストレッチを1週間以上継続すれば、
腰痛が劇的に改善する可能性があります。


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