江部康二先生『スーパー糖質オフダイエット』

空白の法則

Facebook&Twitterで共有×拡散!

江部式とは

江部康二

江部康二先生は、京都府出身の内科医・漢方医で、
京都高雄病院理事長で、江部洋一郎先生の弟です。
東洋医学を中心に、食養生、心理療法、断食療法、
糖質制限食、西洋医学などを取り入れ、
幅広い立場から臨床活動をされています。

 

1984年、高雄病院の入院患者に
給食として玄米魚菜食が導入されました。
1984年から当分の間は、
肥満も喘息も糖尿病もアトピーもリウマチも、
すべての病気に対して玄米魚菜食を推奨していました。
同時に断食療法も病気治療の
一環として導入していました。
江部康二先生ご自身も断食を実践されたそうです。
そして、断食中は血中ケトン体が高値となり、
脳の主エネルギー源となるという事実を
自らの人体実験で証明されました。

 

1999年から、高雄病院では江部洋一郎先生が
糖尿病治療に糖質制限食を導入し、
2001年、半信半疑だった江部康二先生も
糖尿病患者に糖質制限食を提供し、
2002年6月、江部康二先生ご自身も
スーパー糖質制限食を開始されました。

 

現在、高雄病院では、
個人個人の年齢、性別、体質、症状、嗜好に合わせて、
糖尿病患者には糖質制限食、
アトピー患者には玄米魚菜食という形で、
テーラー・メイド・ダイエットによる
食の棲み分けを推奨しています。

 

人間が一番目にエネルギー源として使うのがアルコール。
二番目が糖質。三番目が脂質。最後がたんぱく質。
重要度が低いものが先になっているようです。

 

糖質は、主食の条件を全く満たしていません。
私たちの体はエネルギー源として
グリコーゲンと脂肪を蓄積していますが、
グリコーゲンは肝臓に最大で280gしか溜められず、
カロリーにすると1000kcalにも満たないです。
これは人間の一日分の消費エネルギーにすらならないです。
このような物質が主要なエネルギー源であるはずがありません。
人間の脳は、絶食時に糖が枯渇すると、
脂質から作られるケトン体を使い始めます。
内臓脂肪や皮下脂肪として蓄えられた
脂肪のエネルギー量に上限はありません。
大脳の主要なエネルギー源はブドウ糖ではなく、
脂質由来のケトン体なのです。

 

糖質中心の食生活の場合、
ケトン体をうまく使えないので、
筋肉の収縮がある程度続くと
すぐにグリコーゲンを使い始めます。

 

筋肉や肝臓に蓄積されている
グリコーゲンの量は少ないので、
すぐに使い果たしてしまい、
体がいきなり動きにくくなります。

 

枯渇しやすいグリコーゲンを補給しながら使うよりも、
余った脂肪を燃やし続けてエネルギー源として
利用した方が遥かに効率的です。

 

糖質制限によって体がケトン体を
主要エネルギー源にするようになると、
筋肉中のグリコーゲンを節約でき、
持続的なスタミナが圧倒的につきます。

 

血糖値が不安定で乱高下するという事は、
インスリンだけでなく、
その拮抗ホルモンであるエピネフリンや
グルカゴンなども働かなくてはなりません。
すると、色んなホルモンが出たり引っ込んだりして、
相当なエネルギーが費やされます。
糖質制限すると、
体は過剰な労働をする事がなくなり、
血糖値が下がり、
中性脂肪が減り、
コレステロールの状況が良くなり、
毛細血管の血流が良くなり、
代謝が安定します。
すると、今まで浪費されていたエネルギーを
自然治癒力に回せるようになります。

 

食事で摂る物質のうち、
血糖値を上げるのはほぼ糖質だけで、
人体が摂取した時、
糖質は100%血糖となりますが、
脂質は10%、
蛋白質は50%しか血糖に変わりません。
しかも、糖質は即座に血糖に変わるのに対し、
脂質や蛋白質は緩やかに血糖に変わります。

 

人類がチンパンジーと分かれて700万年と言われています。
その後、アウストラロピテクス属、パラントロプス属、
ヒト属などの7属23種の人類が栄枯盛衰を繰り返し、
約20万年前に東アフリカで誕生した
現世人類ホモ・サピエンスだけが現存しています。
ここで重要なのは、7属23種の人類は
すべて狩猟採集が生業だったという事実です。

 

人類が誕生してから約400万年と言われていますが、
農耕によって穀物栽培が
行われるようになったのは約1万年前で、
定着するようになったのは、
せいぜいここ4,000〜5,000年の事です。
人類が食事の60%も穀物に
依存するようになった期間は
わずか1,000分の一程度。

 

農耕開始前の399万年間は、
狩猟採集生活による糖質制限食であり、
朝から狩りに出掛け、
実際に食事をするのは
夕方だったと考えられます。

 

つまり、人類は糖質の少ない食生活に
合わせた仕組みを備えてきたのです。
人体の生理・栄養・代謝システムにおいては、
糖質制限食こそが本来の食事であり、
人類は穀物を主食として生きるような
遺伝的システムは持っていないという事です。
しかし、人口の増加を支えるため、
保存に便利な穀物が主食となったのです。

 

農耕開始前の399万年間は、飢餓が日常でしたので、
肝臓は毎日糖新生を行っていたと考えられます。
膵臓のβ細胞は、基礎分泌のインスリンは作っていましたが、
追加分泌が必要となる事は稀でした。
農耕開始後は、糖質の処理に大変手こずり、
毎日大量のインスリンが分泌される事となりました。

 

日本で米の栽培が始まったのは、
約2500年前の弥生時代だと言われています。
日本人の祖先である縄文人は、
狩猟民族でしたから穀物栽培はしていませんでした。
果物、木の実、球根、野草、海藻、魚、
昆虫、小動物などを食べていたと考えられます。

 

糖尿病の治療食は大きく二種類に分けられます。
カロリー制限食と糖質制限食です。
現行の日本糖尿病学会推奨のカロリー制限食は、
総摂取カロリーに対する構成比が、
糖質60%、脂質20%、蛋白質20%です。
このような高糖質食をしている限り、
動脈硬化の進行を防ぐ事は極めて困難です。

 

糖質制限食とは農耕開始以前の
縄文時代の食事を現代風にし、
さらに糖尿病患者に最適なように工夫を加えたものです。
体の代謝経路をブドウ糖ではなく
脂肪酸を中心にした経路に変える事で、
インスリン反応を低くし、
膵臓のβ細胞を休ませる療法と言えます。

 

糖質制限食を実践する場合は、
普段よりも蛋白質を多く摂る必要があります。
低糖質と高蛋白は車の両輪です。
低糖質で低蛋白な食事では、
一時的に体重が落ちても、
脂肪が落ちる前に筋肉が使われる事で
筋肉が萎縮し、基礎代謝も低下し、
結局は痩せにくい体になってしまいます。

 

糖質制限食を2週間続けると、
代謝経路が変換されて、
脂肪を優先的に燃焼するようになり、
自然と痩せやすい体質になります。

 

糖質制限食に切り替えると、
体中の浮腫みが取れて全身がすっきりし、
お腹に貯蔵している内臓脂肪が減り、
余分な皮下脂肪が減り、
理想的な体型に近づきます。

 

蛋白質をしっかり食べていれば、
大胸筋は衰えないので、
バストは小さくなりません。
寧ろ背中の脂肪が取れ、
アンダーバストが小さくなり、
カップサイズが上がります。

 

全蛋白質の3分の2は
動物性蛋白質にする事が重要です。
動物性蛋白質に含まれる硫黄が
肌の保湿に重要なコンドロイチンの原料になったり、
肝臓での異物の解毒をしてくれるからです。

 

蛋白質は消化吸収に
多くのエネルギーが使われますが、
消化液を作るのも蛋白質です。
摂取した蛋白質の半分は
消化液の材料として使われるので、
蛋白質が不足すると消化液が作られず、
ますます肉や魚の消化吸収ができなくなり、
胃もたれなどの胃腸障害が起こり、
悪循環に陥ります。

 

肉や魚などの蛋白質は、
胃酸で速やかに消化されて小腸に送られるため、
胃滞留時間は数十分程度ですが、
米や小麦などの穀物は胃酸では消化されず、
いつまでも胃の中に留まっています。

 

炭水化物を食べると、
一時間弱で確実に、
強烈な眠気が襲ってきます。

 

糖質を摂取すると血糖値が上がり、
それに応じてインスリンが分泌され、
その働きによって低血糖になります。

 

糖質を摂取しなければ、
血糖値は上がらず、
インスリンも分泌されないので、
眠気に襲われる事もありません。

 

糖質制限食に切り替えると、
日中の居眠り時間がなくなり、
夜はすぐに熟睡できるようになり、
夢を見る事もなく自然に目が覚め、
睡眠時間は短くても済むようになり、
必然的に活動時間が長くなります。
職場でも新幹線や飛行機の中でも、
ずっと居眠りせずに起きていられるので、
その時間を読書や仕事に使えるようになります。

 

糖質を摂ると眠くなるという現象が、
本来の人類は糖質を摂取していなかった事を証明しています。
炭水化物主体の食事をするようになったばかりに、
人間は食後の眠気に襲われる羽目に陥りました。
私たちは炭水化物に貴重な時間を奪われてきたのです。

 

糖質制限食に切り替えると分かりますが、
開始と同時に一時的にエンゲル係数は上がるものの、
糖質制限に体が慣れてくると、
次第にエンゲル係数は減少していくようです。

 

糖質制限食に切り替えると、
それほど量を食べなくても満足するようになり、
一日二食でも大丈夫になります。
厳密に糖質の摂取量をゼロにすると、
一日一食でも大丈夫になります。
空腹感がないため、それ以上食べる必要がないのです。
糖質をほとんど摂らないという人間本来の食生活では、
一日一食〜二食が自然であり、
一日三食の方が不自然なのです。

 

しかも、一食分の食事の量は、
炭水化物主体の食事をしていた頃より
明らかに減少します。
糖質の摂取量を制限すると、
満腹まで食べる習慣がなくなり、
結果的に食事量は減少します。

 

糖質制限食に切り替えると分かりますが、
糖質を摂らなくても普通に生活できますし、
それどころか肥満も高血圧も
高血糖も高脂血症も治ってしまい、
スタミナが付き、どんどん健康になっていきます。

 

糖質制限食は薬もインスリンも不要な
糖尿病の根本的な治療法ですが、
糖尿病治療関連会社にとっては、
決して普及して欲しくない予防・治療法でしょう。

 

糖質制限食が普及して一般化すると、
2型糖尿病そのものが日本から
姿を消す可能性すらあります。
糖質制限食が一般化すれば、
新たな2型糖尿病の発生はなくなるでしょうし、
糖質中心食で発症した2型糖尿病なら、
糖質制限食に切り替えれば自然に治ってしまいます。
同時に肥満関連の高血圧と高脂血症も激減し、
劇的な医療費抑制効果を発揮するでしょう。

 

糖質制限メニューを売り物にした
ローカーボレストランが次第に増えています。
ローカーボレストランではプロの技を
込めて作った糖質制限食が楽しめますが、
プロが本気で作れば糖質制限でもここまで
本格的な料理が作れるのかと驚嘆するほどです。

 

糖質制限食ダイエット十箇条

  1. 肉・魚・貝・豆腐・納豆・チーズなどはしっかり食べてもよい。
  2. 白米・白小麦・白砂糖など精製炭水化物の摂取は極力控える。
  3. 主食を摂る時は、玄米、全粒小麦などの未精製穀物が好ましい。
  4. 飲料は水、番茶、麦茶、ほうじ茶、無調整豆乳は可。果汁、牛乳は不可。
  5. 低糖質の野菜、海藻、茸類は適量可。果物は少量なら可。
  6. オリーヴ油や魚油を積極的に摂り、リノール酸を減らす。
  7. 無糖マヨネーズやバターは可。
  8. お酒は焼酎、ウィスキーなどの蒸留酒は可。ビール、日本酒などの醸造酒は不可。
  9. 間食やおつまみはナッツ類やチーズ類なら可。菓子、ドライフルーツは不可。
  10. 化学合成添加物を極力避ける。

 

スーパー糖質制限食ダイエット

一日三食すべての食事において糖質を摂らないようにします。
一日を通して一度も食後高血糖を起こさないので、
最も治療効果が高いです。
総摂取カロリーに対する構成比は、
糖質12%、脂質56%、蛋白質32%となります。

 

スタンダード糖質制限食ダイエット

一日三食のうち、一回だけは糖質を摂り、
残り二回の食事では糖質を摂らないようにします。
糖質を摂るのは朝食でも昼食でも構いませんが、
夕食だけは避けるようにします。
夕食後は就寝するので、
ブドウ糖が消費されにくく、
高血糖も解消しにくいからです。
睡眠中の血糖値が高すぎると、
睡眠中の成長ホルモンの分泌が阻害されます。
睡眠中の成長ホルモンの分泌が阻害されると、
疲れが充分に取れません。
総摂取カロリーに対する構成比は、
糖質27%、脂質45%、蛋白質28%となります。

 

プチ糖質制限食ダイエット

一日三食の食事のうち、
夕食のみ糖質の多い食品を避けます。
三食のうち一回だけなので、
実行は非常に楽ですが効果が出るのは遅いです。


スポンサードリンク

食事

美容

身体

生活

症状

生理活性物質

栄養素

果物

花菜

果菜

葉菜

茎菜

藻類

堅果

種実

穀物

豆類

発酵

卵類

洋菓子

飲料

蜜類

製菓材料

健康

連鎖

このページの先頭へ