砂糖小さじ1何グラムかと言えば5g!化学式はC12H22O11
砂糖の原料は次の三種類に分類されます。
@サトウキビ
Aビート
Bサトウモロコシ
白砂糖を人工的に作るには、
サトウキビの茎を砕き、
圧縮して甘い汁を搾り取り、
さらにそれを何度も加工して
純粋な白い結晶になるまで精製します。
最初の精製で汁が不純物を取り除くために濾過され、
化学物質で処理されます。
こうして粗糖が取り除かれたあとに糖蜜が残ります。
糖蜜はさらに精製の過程を経て徐々に色が薄くなります。
精製の第一段階では、
焦げ茶色で湿り気がありますが、
加工を重ねる毎に色がどんどん薄くなり、乾燥し、
そして最後に粒の細かい純白の結晶ができあがります。
白砂糖を摂取すると、
胃と十二指腸の蠕動運動が停止してしまいます。
これは「糖反射」と呼ばれる現象です。
この糖反射は数十分から1時間以上も続きます。
もしも、食前に甘いものを食べてしまったら、
後から入る食物も糖反射が解けないうちは
未消化のまま胃内に停滞する事になります。
白砂糖を摂取すると、
脳の神経伝達物質ドーパミンが大量に分泌され、
快感や多幸感が得られます。
ドーパミンが増えすぎると
感情の起伏が激しくなり、
怒り、憎しみ、恐怖感などの
ネガティヴな感情が沸き上がってきます。
一方で、優しさや思いやりが減り、
どんどん自分勝手になっていきます。
ドーパミンの過剰な分泌は
統合失調症を引き起こすという見解もあります。
イギリスのジョン・ワトキンス博士は
「この世から白砂糖をなくしたら精神病はすべてなくなる」
と断言しています。
白砂糖の効力が切れると気持ちが不安定になり、
さらに白砂糖が欲しくなるという悪循環に陥ります。
白砂糖は、人間の身も心も蝕む恐ろしい食品です。
白砂糖を摂りすぎると、
体内のカルシウムは失われていきます。
白砂糖は精製過程でヴィタミンやミネラルなどの
微量栄養素を失った酸性食品だからです。
人間の体は、基本的に弱アルカリ性です。
そのため、酸性食品が大量に体内に入ると、
中和するために体内のミネラル分が使われます。
この時、最も多く消費されるのがカルシウムなのです。
白砂糖は、カルシウムがほとんど含まれていないので、
必要なカルシウムは体内の骨や歯を溶かして供給されます。
これが甘いものを摂ると虫歯になったり骨が弱くなる理由です。
白砂糖には、ヴィタミンやミネラルが含まれていません。
糖類は、体内で分解される時にヴィタミンB1が必要となり、
そのため、ヴィタミンBの摂取量が少ないと欠乏症を起こし、
鬱、疲労、眩暈、貧血、頭痛、浮腫、湿疹、脂肪肝、心疾患、
呼吸器病、記憶障害といった様々な症状を招いてしまいます。
白砂糖は、血中に取り込まれるのがとても速く、
血糖値が急激に上昇します。
そのため、インスリンが大量に分泌され、
低血糖を引き起こしやすくなります。
低血糖が続くと、
今度は血糖値を上昇させようとして、
アドレナリンが放出されます。
アドレナリンは神経伝達物質の一つで、
興奮した時に大量に血液中に放出されるホルモンです。
アドレナリンが出すぎると、
思考力が減退し、
集中力がなくなり、
短気でキレやすくなります。
白砂糖の主成分であるショ糖は、
悪玉菌の直接の餌です。
ショ糖は、果糖とブドウ糖がくっついてできたものです。
果糖やブドウ糖は、単独ではすぐれた栄養素なのですが、
この二つの分子がくっつくとたちまち悪玉になってしまい、
胃酸や消化酵素が働きかけても
なかなか切り離す事ができません。
腸の胃中でも切り離すのに時間がかかり、
消化不良になってしまう事が多いです。
そのため、炭水化物分解酵素のマルターゼや
アミラーゼを大量に浪費してしまいます。
この消化されずに体内に残ったショ糖は、
胃でも小腸でも大腸でも、
真菌や悪玉菌やウイルスなどの
大好物の栄養素となってしまいます。
結果的に悪玉菌が増えると、
全身の自衛組織である白血球が
悪玉菌を退治しにかかります。
しかし、悪玉菌を殺した後の白血球の死骸からは、
活性酸素が生み出されてしまいます。
そして、その活性酸素で臓器が損傷を受け、
様々な病気を引き起こす原因となるのです。
2014年3月、白砂糖が及ぼす影響を重く見たWHOは
成人が1日に摂取してよい白砂糖の上限をこれまでの
約50gから約25gに引き下げるべきというガイドライン案を公開しました。
白砂糖が体に悪いという事が
世界中で大きな話題になっているにも拘らず
白砂糖で利益を得ている関係者からの圧力により
この事実は日本では報道されず
国民に知られていません。
甘いものが食べたくなるのは、塩不足が原因です。
塩不足は、肝臓がブドウ糖を作る能力を下げます。
血糖値が下がるので、疲れやすくなるのです。
甘いものは、肉体的に必要でなくても、
精神的な栄養にはなります。
血糖が急激に増えると、
脳の中でセロトニンという快楽物質が合成されます。
甘いものを食べると脳はリラックスしてα波状態になり、
脳下垂体からβ-エンドルフィンという神経伝達物質が放出され、
強い鎮痛作用と多幸感をもたらすと考えられています。
一方で思考力や判断力を司る重要な
ホルモンの分泌にも狂いが生じます。
甘味料を利用する場合は、
蜂蜜、黒砂糖、甜菜糖、椰子糖、
本味醂、玄米甘酒、玄米水飴、
ヤーコン・シロップ、メープル・シロップ、
アガヴェ・シロップを少量使うようにしましょう。
東洋医学の世界では、
白砂糖は陰性食品に分類されますが、
黒砂糖は陽性食品に分類されます。
沖縄県には
「黒砂糖は命を延ばすが、白砂糖は命を縮める」
という古くからの言い伝えがあります。
500年以上もの間、黒砂糖をお茶受けにしてきた
沖縄、奄美、種子島、屋久島には長寿者が多いです。
黒砂糖はサトウキビの絞り汁を煮詰めて出てきた
糖を固めて作られた弱アルカリ性の食品です。
その上、ヴィタミンB1、B2、鉄、亜鉛、
カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。
ヴィタミンB1・B2は体を動かすエネルギー源になり、
熱を効果的に生み出す作用があります。
また、黒砂糖の黒い部分に含まれる
フェニルグルコシドという成分には、
腸からの糖分の吸収を抑制する働きがあるので、
血糖値の急上昇を抑えてくれます。
東京農業大学の栄養学の教授が
「黒砂糖は血糖を下げる」
との研究結果を発表されていますが、
黒砂糖にはインスリンの成分となる亜鉛が多く含まれ、
体を強力に温める効果もありますので、
黒砂糖が体温を上げて血糖の燃焼を促す事を考えれば当然と言えるでしょう。
黒砂糖の中には血清コレステロールや
中性脂肪を低下させる成分が含まれています。
その成分は、サトウキビの茎皮に付着する脂質成分であるワックスです。
茎皮ワックスの成分は、オクタコサノールと言って、
小麦胚芽や野生植物などに含まれているアルコールの一種です。
動物実験で、黒砂糖から抽出したこのワックス成分を糖尿病の鼠に与えたところ、
血糖値が確実に落ち、
善玉コレステロールも明らかに増加しました。
これは、糖尿病血管障害の合併症の一つである動脈硬化を防ぐ因子が
黒砂糖の中に含まれている事を意味します。
黒砂糖は美肌効果がある事でも知られています。
黒砂糖には、肌の保湿効果に有用な
ミネラルやアミノ酸がバランス良く豊富に含まれます。
黒砂糖を配合した石鹸には粘着力と保湿力があり、
効果的な潤いを与えてくれます。
最近では、アガヴェシロップが
ヘルシーな甘味料として注目されているようです。
アガヴェシロップは、メキシコの広大な砂漠で育った
リュウゼツラン科リュウゼツラン属の
アガヴェの蜜を集めた100%ナチュラルな植物性甘味料です。
アガヴェシロップは、約80%が果糖で、
ショ糖の含有率3%程度で、
残りはブドウ糖とイヌリンです。
GI値はわずか25で、
砂糖よりカロリーが25%も低いのに、
甘さは砂糖の1.3倍です。
生のアガヴェ蜜は、カルシウム、鉄分、リン、マグネシウム、カリウム、
ヴィタミンB、C、D、E、亜鉛、セレン、クロムを豊富に含んでいます。
アガヴェシロップの中でも最高品種なのがブルーアガヴェシロップです。
しかし、アガヴェシロップは決してヘルシーではありません。
アガヴェシロップに含まれる糖分の70〜90%はフルクトースなので、
肝臓に負担を掛けたり、善玉コレステロールを減らしたり、
悪玉コレステロールを増やしたりします。
唯一、推奨できる甘味料はステビアです。
ステビアはミントの一種で、
砂糖の約300倍の甘さがありますが、
糖分ゼロなので血糖値は上がりません。
白砂糖の害
- ミネラルの吸収阻害を起こす。
- 免疫力を低下させる。
- 組織の弾力を損なう。
- 視力を弱める。
- 低血糖症を引き起こす。
- 早老を引き起こす。
- 虫歯を引き起こす。
- 肥満の原因になる。
- 歯周病を導く。
- 関節炎を引き起こす。
- 喘息を引き起こす。
- 多発性硬化症を引き起こす。
- 静脈瘤を引き起こす。
- 骨粗鬆症の一因となる。
- インスリン感受性を低下させる。
- 成長ホルモンを減少させる。
- 収縮期の血圧を上昇させる。
- 眠気をもたらす。
- やる気をなくさせる。
- 食物アレルギーを引き起こす。
- 糖尿病の一因となる。
- 子供の湿疹の一因となる。
- 心血管疾患を引き起こす。
- 白内障を引き起こす。
- アテローム性動脈硬化症を引き起こす。
- 脂肪肝を作る。
- 頭痛を引き起こす。
- 学習障害を引き起こす。
- 心の落ち込みを引き起こす。
- 消化不良の原因となる。
- アルツハイマー病の一因となる。
- 目眩を導く。
- 癌を発症させる。
- 妊婦の早産の危険性が倍になる。
- 月経前症候群を悪化させる。
- 副腎の機能低下を引き起こす。