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小山内式とは

食べてすぐ寝ると太るの意味

小山内博先生は、財団法人・労働科学研究所の元所長で、予防医学の第一人者でした。
住友スリーエム、農林中金庫、キリンビールなどで産業医を務めたりもしていました。

 

日本は朝食信仰の国です。
「朝食は一日の活力源」と洗脳されていますが、果たしてそうでしょうか?

 

朝ごはんをしっかり食べているのは、日本人くらいなもので、
欧米の朝は、コーヒー一杯にパン一枚程度が普通だそうです。
イタリアの朝は、コーヒー一杯にビスケット一枚程度だそうです。

 

日本人は欧米諸国と比べると圧倒的に胃癌が多いのですが、
その理由の一つとして、食後すぐの労働が考えられます。
食後すぐの労働が消化活動を妨げ、胃腸を傷つけるのです。

 

日本では「食べてすぐ寝ると牛になる」という言い伝えがありますが、
これは農耕時代の支配者が被支配者に働かせるための言い分に過ぎません。

 

「食べてすぐ寝ると牛になる」という言葉は、
牛を飼育するための教訓でもあるようです。

 

食事を摂ると、血液は早速それを消化吸収するために胃腸へ集まります。
血液は胃壁の細胞に酸素と栄養を運び、細胞はそれを受け取って消化液を分泌し始めます。
ところが、食べてからすぐに活動すると、胃の方に回る血液は筋肉に分散されてしまいます。
すると、胃は少ない血液配分しか得られないので、胃壁には酸素も栄養も充分に供給されず、
食べた物に見合うだけの消化液も充分に分泌されませんから、消化不良となってしまいます。
また、胃腸だけではなく、膵臓も肝臓も少ない血液配分でやり繰りしなければならないので、
典型的な血液不足に陥り、この時の内臓にかかる負担ははかり知れないものがあります。
これから活動が始まる朝の時間帯に食事を摂ると、胃腸の傷害を招く事になります。
胃腸に負担を掛けないようにするためには、活動前の食事は控えた方がいいのです。

 

代謝の仕組みから考えますと、前夜に摂った食事は寝ている間に消化吸収されていきます。
糖質はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に、脂質は脂肪細胞に、蛋白質は細胞や筋肉に、
体の各所に収容できなくなった余分な栄養素は脂肪となって蓄えられている状態にあります。
朝の時間帯は、何も食べなくても日中活動するための準備は既に整っているのです。
起きてからまず最初にするべき事は、余分な脂肪や体内に蓄えられた栄養素の消費です。
肝臓や筋肉に一度グリコーゲンとして蓄えられたブドウ糖は分解されて血液中に放出されます。
内臓脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪は遊離脂肪酸に分解されて血液中に放出されます。
午前中は、このブドウ糖と遊離脂肪酸を利用して活動する事になります。
空腹を感じても食べないでいると、空腹感が緩やかに消えていきます。
それは、体内に蓄えられたエネルギーが血液の中に戻って血糖値を緩やかに上げるからです。

 

食後すぐに激しい運動をすると
血液が体を動かす筋肉の
方に多く流れてしまうため、
消化管の血行が悪くなります。
その結果、消化不良にも繋がるので
食後はなるべく動かない方がいいのです。

 

食事をした直後は交感神経が優位になりますが
消化活動に入ると副交感神経が優位になり、
脳も体もリラックスするため、
自然に眠くなります。

 

昼食もたっぷり摂ると、午後の仕事にかかる頃には睡魔が訪れるようになります。
食後は、副交感神経が優位に働き、
眠くなったり活動が鈍くなったりするのです。
職場での事故は、昼食後の午後二時前後に最も多く発生するという報告があります。
食事の後、ゆっくり休んでいれば、胃は消化液であるペプシンや胃酸を盛んに分泌し、
食べた物を分解して消化吸収できる物質に変え、栄養は無駄なく身に付きます。
食べてすぐ寝ると、体は消化活動に専念できますから、効率よく消化吸収されます。
食後、眠いのを我慢して頑張って目を開けて活動したりするのは非常に効率が悪いです。
消化器官が最もその能力を発揮して活動するのは、私たちが一日の活動を終えた夜からです。
食事は、一日の仕事を終えてから夜寝る前にゆっくり時間をかけて摂るのが理想的なのです。

 

空腹感とは、食べ物を手に入れるために行動を開始せよという合図です。
ですから、すべての動物は、空腹⇒活動⇒食事⇒休息の順序であるべきです。
ところが、現代人のほとんどは、空腹⇒食事⇒活動⇒休息の順序になっています。
一日三食の生活を繰り返していると、空腹を乗り越える働きが衰えてしまいます。
そうすると、空腹をすぐに食事で補わなければならない体に変わってしまうのです。
朝も昼も食べずに活動すれば、体に蓄積された脂肪を遊離脂肪酸に分解して血液中に放出します。
この習慣が身に付くと、遊離脂肪酸を利用して筋肉が仕事を続ける時間が長くなるため、
空腹で苦しくなる程には血糖値は低下せず、少ない食事量でも満腹感が味わえる体になります。
食事を摂って膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるインスリンの分泌を促すだけでなく、
同じ膵臓のランゲルハンス島のα細胞から分泌されるグルカゴンに活躍の場を与える事によって、
蓄積脂肪を動員し、必要なだけの血糖値を維持できるような体作りができるようになれば、
次第に強い空腹感は起きにくくなり、一日1,100kcalの食事でも充分間に合うようになります。

 

食べると眠くなるのは自然の摂理です。
それは、オレキシンというホルモンが関係あるようです。
オレキシンは視床下部から分泌される神経伝達物質です。
オレキシンは目を覚まさせる覚醒効果を持っています。
食事を摂ると脳からオレキシンが分泌されなくなるため、
食欲がなくなると同時に覚醒効果がなくなり、眠くなる訳です。

 

野生動物は食事にありつくまでは覚醒を維持し、獲物を求めて探し回ります。
そして目出度く獲物に有り付いて食べたらすぐに横になります。
脳内ペプチド・オレキシンが消退して覚醒を保てなくなるからです。
食べた後に動き回る野生動物などいません。
食欲と覚醒・睡眠は密接に関連しており、切っても切れない関係にあるのです。
逆に言えば、寝ないのなら食べるべきではないという事です。
オレキシンという物質を知れば、夕食のみの一日一食は理に適っていると理解できます。

 

因みに、小山内博先生ご自身は夕食のみの一日一食だったそうです。


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