長野県民の長寿日本一の秘訣
長野県は何地方なのでしょうか?
中部地方?甲信越地方?
地図帳では「中部地方」に入っています。
長野県の県庁所在地は長野市です。
松本市ではありません。
長野県民の日は休みではありません。
都道府県別平均寿命ランキングによると
男女共に第一位は長野県民です。
さらに長野県民は単に平均寿命が長いだけではありません。
介護なしで自立して生活できる健康寿命ランキングでも
男女共に第一位は長野県民です。
そんな健康かつ長寿日本一の
長野県民の食生活を真似すれば
健康長寿に一歩近づけるかもしれません。
今でこそ平均寿命・健康寿命とも
日本一の長野県民ですが、
1965年の都道府県別平均寿命ランキングでは
長野県民の男性は9位、女性は26位と
決して高い順位ではありませんでした。
では一体なぜ長野県民は
健康長寿日本一になれたのでしょうか?
そこには普段の食生活に
大きな三つの要因がありました。
健康長寿日本一になった要因は
30年以上前から減塩運動を積極的に
行ってきた成果だと考えられています。
長野県民は塩鮭や野沢菜など
塩分の多い食品をよく食べる上、
濃い味付けが大好きでした。
食塩摂取量が多いと
高血圧になりやすくなり、
脳卒中で突然死する可能性も高くなります。
実際に長野県民は脳卒中の死亡率が高く、
1965年は女性はワースト3位、
男性はワースト9位でした。
そんな長野県で行われた減塩対策の一つが
汁物を具沢山にするという事です。
味噌汁を具沢山にする事によって
塩分が含まれる汁が少なくなります。
味噌汁を具沢山にして
野菜を沢山摂取する事で
野菜に含まれるカリウムが
塩分を体外に排出する働きをします。
こうした減塩運動の結果、
1日の食塩摂取量は
1980年には15.9gでしたが
今では10.6gまで減りました。
脳卒中死亡者数も女性は10分の1、
男性は8分の1になり大幅に減りました。
長野県民は癌死亡率が全国で一番低いです。
癌死亡率が日本一低いのには
ある食べ物が影響しています。
その食べ物とは茸です。
茸は制癌効果が高いです。
長野県は茸の生産量が日本一ですので
長野県民も食べる機会が非常に多いです。
長野県は茸の購入量が全国1位です。
特に榎茸は全国平均の
1.8倍もの量を食べています。
榎茸の栽培家庭や
榎茸を沢山食べている家庭では
癌のリスクが40%も低かったという結果が出ました。
因みに、ナメコ、ブナシメジにも
癌予防効果がある事が分かっています。
長野県民の健康長寿日本一に
一役買っているのは寒天です。
寒天100gあたりの食物繊維の量は
74.1gと食品の中でもトップクラスで、
食物繊維の王様と言っていいほど
食物繊維が豊富です。
寒天は長野県が生産量日本一です。
毎日、寒天を食べる事によって
血糖値が改善したり、
悪玉コレステロール値が改善したり、
体に良い効果がある事が分かっています。
寒天の食物繊維は吸水力が抜群で、
1gの寒天で100倍の100ml以上の水分を吸収できます。
実はこの水分を沢山含んだ食物繊維を
食べる事が体に良いのです。
大量に水分を含んだ寒天は満腹感があるので
食べ過ぎを防いで万病の元である肥満や
メタボリック症候群の予防効果が期待できます。
寒天を食べ続けると
悪玉コレステロールが減少するので
動脈硬化の予防にも繋がります。
寒天は幅広い料理に使える万能食材です。
寒天ゼリー以外にも簡単で健康に
効果的な食べ方が色々あります。
寒天を毎日の食事に取り入れて
食べ続けると効果的です。
寒天の摂取量の目安は1日約2gです。
長野県民の長寿日本一の秘訣
- 県をあげての減塩運動
- 茸を食べて癌予防
- 寒天の食物繊維
寒天の健康効果
- 肥満予防
- 整腸効果
- 血糖値の急上昇を防ぐ
- 悪玉コレステロール減少