エクオールいつ飲むのが効果的?やめたらどうなる?サプリの副作用は?
美容や健康に良いとされている大豆イソフラボンですが、
その効果には個人差があります。
その鍵を握っているのがスーパーイソフラボンとも
呼ばれる物質エクオールです。
エクオールは、肌の皺の改善、更年期障害の緩和、
乳癌の予防、前立腺癌の抑制などに効果が期待されています。
さらにエクオールは要介護や死亡のリスクを
低くする可能性があると言われています。
大豆イソフラボンは美容と健康に効果があるとされていますが、
大豆イソフラボンのままだと効果が弱いのです。
エクオールは大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が、
エクオール産生菌の働きによって変換されて生み出されます。
エクオールは女性ホルモンと似た働きをします。
女性ホルモンは40代半ばから急激に減り始めるのですが、
エクオールが減少した女性ホルモンを補う働きをしてくれます。
エクオールを手にする事ができれば
加齢で動脈硬化が進んだ血管も若返り、
脳梗塞や心筋梗塞の予防が期待できます。
エクオールは女性だけに
効果があるという訳ではありません。
男性にとっても血管が若返るなど、
同じ効果が見込めると言われています。
エクオールは女性ホルモンに
取って代わり体を若返らせ、
病気を予防できる可能性を
秘めた健康物質なのです。
なぜエクオールは女性ホルモンの
代わりを務めてくれるのでしょうか?
その理由は実にシンプルです。
エクオールとエストラジオールは
化学式の構造が類似しているため、
エクオールは女性ホルモンと
同じ働きをしてくれるのです。
ある研究結果によると、
動脈硬化が進んだ人に
エクオールを投与したところ、
血管年齢が20歳も若返ったそうです。
エクオールの効果@肌の皺予防
女性ホルモンには肌の水分を保ち、
コラーゲンを作る働きがあります。
中高年の女性にエクオールを
12週間摂取してもらったところ、
目尻の皺が改善したという結果が出ています。
エクオールの効果A更年期症状の軽減
更年期障害によって、ほてり、のぼせ、不眠、
倦怠感、首や肩の凝りなどの症状が現れます。
中高年の女性を対象に調査を行ったところ、
更年期症状が軽い人はエクオールが多く、
更年期症状が重い人はエクオールが
少ないという結果が出ました。
エクオールの効果B要介護死亡リスクの低下
東北大学が70歳以上の住民を対象として
エクオールの値を調査したところ、
調査から7年後までに要介護認定となった、
あるいは亡くなった方の割合が
エクオールを作れないグループでは52%だったのに対し、
エクオールの多いグループでは37%という結果になりました。
エクオールを多く作れる人の方が健康長寿でした。
エクオールの効果は他にもあります。
糖尿病や動脈硬化など更年期以降の
メタボリックシンドロームのリスクを
減らす効果もあると言われています。
エクオールは骨密度の減少を
抑制する効果があります。
骨粗鬆症は高齢者の病気と思われがちです。
実は女性ホルモンの低下により
骨量が減っているのです。
エクオールの効果を実証するため、
更年期以降の女性に2年間
毎日豆乳を飲んでもらったところ、
豆乳を飲まなかったグループは
骨密度が低下していました。
年齢を重ねていますので
当然と言えば当然の結果です。
しかし、豆乳を飲んでいたグループのうち、
エクオールを作れる人の骨密度は
明らかに増えていたのです。
エクオールには過剰の女性ホルモンの
働きを抑える作用があるので、
乳癌のリスクを下げる効果が期待されています。
男性には前立腺癌の抑制効果が期待されています。
それと抜け毛の抑制効果が期待されています。
前立腺癌も抜け毛も原因は
男性ホルモンとされています。
エクオールには前立腺癌の
原因となる過剰な男性ホルモンの
働きを抑える効果がある事が報告されています。
抜け毛も過剰な男性ホルモンなどが原因なので、
まだ直接的なデータは報告されていませんが、
理論的にはエクオールの効果が
あるのではないかと考えられています。
エクオールを作れる人の共通点としまして緑茶を
よく飲む人が多いという結果が出ております。
エクオールは自分の体内で作る事ができる物質です。
エクオールを作れると本当に良い事ずくめです。
どうすれば健康物質エクオールを自分の
体内で作り出す事ができるのでしょうか?
エクオールを作れるかどうかは
食生活と大きな関係があります。
エクオールを作り出す食生活の秘密は
納豆、豆腐、味噌などの大豆食品にあります。
納豆は1日3パック食べるのが理想的です。
エクオールは大豆食品から体内でできるものです。
長期間、大豆製品中心の食生活を送っていると
大量のエクオール産生に繋がる可能性があります。
人間の体内でエクオールを
作り出しているのは腸です。
食べた納豆や豆腐が腸に届くと
腸内細菌の一種が大豆食品を
分解してエクオールを産生します。
つまり、大豆食品こそが
エクオールの原材料なのです。
長期間、定期的に大豆食品を
摂取する食生活を続けていると
エクオールを作り出す腸内細菌が増え、
より多くのエクオール産生に繋がります。
今までにどれだけ大豆製品を食べてきたかによって
エクオールを作れる人と作れない人を決定します。
しかし、このエクオールは体の中で
作れる人と作れない人がいるのです。
全員がエクオールを作れる訳ではなのです。
エクオールを作れない人は大豆製品を
食べたとしても効果が少し弱いです。
日本の約50%の人は
体内でエクオールが作れません。
日本や中国などの大豆を常食する国々では、
エクオールを作れる人の割合が約50%、
大豆の食習慣がない欧米では20〜30%です。
大豆イソフラボンを多く摂取しても、
効果を実感できない人がいるのは、
体内でエクオールを作れる人と
作れない人がいるからです。
エクオールについては分かっていない事が多く、
エクオール産生菌を持っていない人が
作れるようになるかどうかはまだ分かりません。
しかし、エクオールのサプリメントで
直接摂れば補う事ができます。
エクオールのサプリメントは薬局などで売られています。
エクオール産生菌を持っている人が
より多くのエクオールを作るためには
腸内環境を見直す事でエクオールを
作りやすい状態にする事ができます。
そこで、お勧めなのがポテトサラダです。
米やジャガイモに含まれるレジスタントスターチは
小腸で消化されずに大腸に届き、
腸内で善玉菌の餌となって腸内環境の
改善に役立つと考えられています。
さらに、ジャガイモは冷ます事によって
レジスタントスターチの量が増えるので、
ポテトサラダは腸内環境を整えるのに
最適な料理なのです。
エクオールの量を調べる検査はお近くの病院や
通販でも買えるエクオール郵送検診キットの
ソイチェックで手軽に調べる事ができます。
エクオールの量は5段階のレヴェルで示されます。
レヴェル5が最高でエクオール産生菌はとてもよく活動しています。
レヴェル3以上であればエクオールを作れると考えていいでしょう。
レヴェル1と2はエクオールを作れていないという事です。
レヴェル5の人はほとんどいないです。
さらに若年層ではエクオールを作れる人の
割合が低いというデータもあります。
大豆製品を食べない食の欧米化が
原因ではないかと言われています。
年代別エクオール産生者比率
10代 | 27% |
---|---|
20代 | 38% |
30代 | 46% |
40代 | 44% |
50代 | 43% |
60代 | 46% |
70代 | 54% |