ケールは葉野菜の女王
ケールは、地中海沿岸原産のアブラナ科の多年草です。
ケールは、キャベツやブロッコリーの原種とされています。
普通のキャベツは結球しますが、ケールは不結球性で、
一年中栽培できる生命力の非常に強い緑黄野菜です。
ケールト人が最初に栽培した事から「ケール」と呼ばれるようになりました。
ケールが初めて日本に伝えられたのは、18世紀の江戸時代初期です。
有機ケールには57種類の成分が含まれています。
冬季栽培のケールには夏季栽培のケールに比べて
GABAなどの成分が多く含まれています。
ケールは冬の寒さに耐えて緩やかに成長するので
夏季栽培のケールに比べて味や成分が凝縮して
栄養価が豊富なケールが育つのです。
ケールは「緑黄色野菜の王様」と呼ばれるほど非常に栄養価が高く、
β-カロテン、ヴィタミンC、E、カリウム、カルシウム、
鉄、ルテイン、メラトニン、食物繊維を豊富に含みます。
ケールに含まれているヴィタミンCには、
皮膚や粘膜の健康維持を助ける効果があります。
ヴィタミンCは水溶性で過剰摂取による心配もないので、積極的に摂りたいです。
ケールは野菜では群を抜いてヴィタミンEの含有量が多いです。
ヴィタミンEは強い抗酸化作用があるので
「若返りのヴィタミン」とも呼ばれています。
ケールには、ナトリウムの排泄を促すカリウムが多く含まれているので、
高血圧を予防する効果が期待できます。
ケールには、カルシウムが豊富に含まれているので、
歯と骨を丈夫にする効果が期待できます。
ケールには目の健康に働きかけるルテインが豊富に含まれています。
ルテインは、目の中の水晶体や黄斑部などにも存在している成分で、
外界から入ってくるエネルギーの強い青色光線のフィルターとなり、
また強力な抗酸化物質として網膜組織の酸化を防ぐ役割を担っています。
ケールは野菜の中でもメラトニンの含有量が多いです。
メラトニンは神経ホルモンの一種で、
脳の松果体でアミノ酸のトリプトファンから作られます。
メラトニンは睡眠・覚醒のリズムを整え、体内時計を正常に保ち、
体の機能を調節する働きがあります。
ケールには、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は蠕動運動を促進するので、美腸効果が期待できます。
日本では、ケールが野菜として食べられる機会は少なく、
青汁などに加工して飲まれています。
ケールの品種
- ジューシーグリーン
- スウィートグリーン
- カーボロリーフ グリーン
- キッチン
- サンバカーニバル