希少糖のデメリットはない?危険ではない?和三盆とは別物?
希少糖は、自然界に微量にしか
存在しない単糖及びその誘導体です。
2010年の香川県民食習慣実態調査によると、
週に2回以上うどんを食べる香川県民の割合は、
男性5割、女性3割なのだそうです。
うどんは、めんつゆ共に糖質が多いです。
香川県民の男性の42%が
糖尿病か糖尿病予備軍で、
2008年の糖尿病受診率は全国最高です。
香川県民にとっては希少糖は最早身近な存在です。
糖尿病受診率一位からの脱却を狙い、
香川県では既に小中学校の給食のデザートにも
希少糖が入ったシロップが使われています。
全国のコンヴィニエンスストアなどでも
希少糖入りの商品が並ぶようになりました。
希少糖入りスイーツ・ソイラテ・ソーダなどの
商品が並ぶようになりました。
希少糖の甘さは通常の砂糖の7割で、
カロリーはゼロという夢の砂糖です。
見たところ、通常の砂糖より肌理が細かいです。
自然界にある糖はブドウ糖や果糖やガラクトースなど、
一般に知られる7種類の糖で9割が占められています。
・ブドウ糖
・果糖
・D-ガラクトース
・D-マンノース
・D-リボース
・D-キシロース
・L-アラビノース
しかし、他にも40種類以上の糖があり、
これらを希少糖と呼んでいますが、
性質などはほとんど知られていませんでした。
自然界に存在量が少ない糖を希少糖と言います。
「少ないから意味がない」
と大きな研究所はほとんど
研究していませんでした。
希少糖の生産方法を発見したのは、
香川大学特任教授の何森健先生です。
1991年、希少糖の生産を目指していた何森健先生は、
大学の構内で学生が採取した土からある微生物を発見します。
そして、この微生物の持つ蛋白質と
極ありふれた果糖を反応させてみたところ、
希少糖の一つであるD-プシコースが生み出されました。
通常、うどんなどの澱粉質を食べると、
胃で消化されてブドウ糖になります。
そして、このブドウ糖が腸で吸収され、血液に乗りますが、
運動不足などで消費されないと脂肪となってしまいます。
しかし、D-プシコースは澱粉が
ブドウ糖に分解されるのを邪魔する他、
腸でのブドウ糖の吸収をブロックします。
さらに、糖を溜めるための臓器・肝臓に
D-プシコースはブドウ糖を送り込むために、
体内の余分なブドウ糖が減って
体は脂肪を使いやすくなります。
D-プシコースを含むシロップを1日30g摂取すると、
体重・体脂肪率共に減少するという実験データもあります。
甘くて太りにくい夢の希少糖の製造特許を持つのは、
兵庫県伊丹市の澱粉メーカー松谷化学工業です。
今の最大の課題は生産コストです。
希少糖15%含有のシロップの大量生産には
成功して人気商品になりましたが、
純度100%の希少糖の量産には
あと一歩というところです。
現在は量産に向けた最終段階です。
コストダウンに成功すれば
一般家庭でも手が届きます。
希少糖の特長
- 抗酸化
- 虫歯予防
- 抗肥満効果
- 血糖値抑制
- 糖尿病予防
- 動脈硬化予防
- 内臓脂肪低減
砂糖と希少糖のカロリー
砂糖1g | 4kcal |
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希少糖1g | 0.39kcal |