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ウォーカー式とは

ノーマン・ウォーカーwiki

ノーマン・ウォーカー博士は、イギリス出身の理学博士で、
栄養学と内分泌腺の研究の世界的権威として知られています。
アリゾナに住み、自分が食べる果物や野菜は自分の果樹園や野菜畑で育て、
果物、野菜、木の実、種、蜂蜜、山羊乳を中心とした自然食を実践し、
食事、入浴、排泄など、日常生活のすべてにおいて誰にも介護される事なく、
車椅子も必要とせず、完全に自立した生活を送っていたそうです。

 

ノーマン・ウォーカー博士は、健康長寿の秘訣は紛れもなく酵素であると述べています。
すべての果物、野菜、木の実、種などの植物を構成している原子と分子には、
それらが自然の生の状態であれば、酵素という名で知られる生命力が宿っています。
酵素は、生命力のあるすべての細胞の原子と分子に宿っている生命力そのものです。

 

生身は生物で養われるのが生物界の鉄則ですが、この場合の生物とは、
栄養学的には生汁の事であると解するのが適切だとされています。
栄養素が血液中に取り込まれ、各組織に送られてエネルギーとなるためには、
まず消化器官内で消化かつ同化という行程を通過しなければなりません。
ところが、同じ栄養素でも血となり肉となるのに、固形食と生汁では相当な差があります。
固形食は口から摂った場合、消化かつ同化されなければなりません。
ところが、消化と同化の過程で食べ物の栄養成分の大部分は、
消化器官を稼働させるためのエネルギーに消費されてしまい、
細胞の活性化に利用されるのはほんのわずかなのです。
これではせっかく栄養素として補給しても途中のロスが大きくてあまり意味がありません。
効率よく酵素を摂るためは、新鮮な果物と野菜を低速で搾った生ジュースが有効です。
新鮮な生ジュースを飲むと、消化と同化の全過程が最大限の速度と効率で遂行されます。
従って、栄養成分が消化器官を動かす燃料に消費される事が少なく、
大部分が細胞や組織、器官、腺の栄養と活性化に利用されるのです。
ジュースにした場合でも水溶性の繊維は残っているので、腸内浄化の働きはしています。

 

コールドプレスジュースクレンズの提唱者として知られるノーマン・ウォーカー博士は、
「人参ジュースは潰瘍と癌を癒す世紀の奇跡である」と述べていました。
人参ジュースは、ヴィタミンAの最も豊富な供給源であり、
ヴィタミンB、C、D、E、K、カリウム、ナトリウム、
カルシウム、マグネシウム、鉄をも豊富に含んでいます。
人参ジュースは、生きた原子と生きた有機の水を供給してくれる最上の栄養なのです。

 

人間にとって最も重要な電化製品は炊飯器ではなくジューサーです。
ノーマン・ウォーカー博士が開発したノーウォーク・ジューサーは、
あのゲルソン療法においても癌治療に使用されているそうです。

 

ヴィタミン、カロテノイド、ポリフェノール、エンザイムなどは、
熱に弱かったり、酸化しやすかったりします。
搾りたてのコールドプレスジュースを空腹時に飲めば、
効率よく栄養素を摂取する事ができます。

 

ミキサーや高速ジューサーは摩擦熱によって酵素が壊れやすく、
また食材が酸化しやすいという欠点があります。
酵素を摂取する上で一番理想的なのは摩擦熱の少ない低速ジューサーです。

 

果物は熟した状態で食べるようにするべきです。
まだ熟していない果物は、その果糖が完全に熟成されていないからです。
熟した果物は、味覚的に酸味のあるものでも、体内ではアルカリ性の反応を起こすので、
自然な消化の過程を阻害する事はありません。

 

蜂蜜は、古代から薬として重宝されてきました。
蜂蜜には血糖値を調整する働きがあるため、
糖尿病患者に蜂蜜を食べさせるという治療法が昔からありました。
純粋な蜂蜜は、非常に多くの栄養素を含んでいます。
しかも、体内の毒素を浄化する働きを持っています。
蜂蜜は九割以上が単糖類なので、胃腸で消化する必要がありません。
即座に血液中に吸収されるので、疲労回復にも即効性があります。
また、蜂蜜は脳の栄養になる事も分かっています。
ただし、蜂蜜は生で食べるようにしなければいけません。
蜂蜜は熱を加えると毒になるからです。

 

ノーマン・ウォーカー博士は、穀物に対しては否定的でした。
人間以外の霊長類は、穀物やきのこを食べません。
自然界では、穀物は鳥類の食べ物であり、霊長類が食べる物ではないというのです。

 

人体の構成要素に澱粉はひとかけらもありません。
澱粉は水に溶けないので、液体に化学変化しないのです。
澱粉は消化の過程でエネルギーと負担のかかる作業によって、
はじめて自然な糖分に化学変化し、人体で利用できるようになるのです。
澱粉は密度が高い高分子化合物であるために人体で処理するのが困難ですし、
不自然な肥満の原因にもなりますし、さらに消化器官に損傷を与える恐れがあります。

 

肉や魚に含まれている蛋白質は、
これらの動物が食べた生の栄養豊かな植物から得られた生命力のある原子から造られたものです。
動物の体はこの状態では完全蛋白質です。
しかし、人間が肉や魚などの動物性蛋白質を食べても、
それに含まれている完全蛋白質もそれを構成するアミノ酸もどちらも利用する事ができません。
肉や魚に含まれている完全蛋白質は、それを構成するアミノ酸の数の大小にかかわらず、
人体ではそのまま消化できず、また吸収もできないのです。
人体はすべての完全蛋白質をそれを構成している原子にまで分解し、
その原子を再合成して、人体のためのアミノ酸と蛋白質を造り上げなければならないのです。

 

肉や魚を食べて、わざわざそんな複雑で労力のかかる事を体にさせなくても、
新鮮な生の果物と野菜を食べて蛋白質を摂取すれば、簡単で労力も省けてよいのです。
生の果物と野菜を食べた時は、消化器官が分子の分解作業を行う必要がほとんどなく、
単に原子と分子の分離を援助すればよいだけなのです。
分離された原子と分子はすぐに血液とリンパ液に集められて、
内分泌腺と全身の細胞と組織に運ばれます。
すべての果物と野菜は、人体でアミノ酸を合成するのに必要な原子を含んでいるのです。

 

【厳密な意味での菜食主義者の定義】
@生の果物、野菜、木の実を食べている。
A新鮮な果物と野菜の搾り汁を飲んでいる。
B加熱調理された穀物を食べない。
Cすべての肉類を食べない。

 

生の果物、野菜、木の実を中心とした食事は、まさにナチュラル・ハイジーンそのもの。
このような美しい妖精のような食事こそが、人間の正食と言えるのではないでしょうか。


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