羊肉の栄養は脂肪燃焼を促進する
羊は、偶蹄目反芻亜目牛科に属する哺乳類です。
東洋医学では体を温める作用があるとされ、
中国やモンゴルでは「女性のための肉」とも呼ばれています。
鮮紅色から鮮やかな煉瓦色で、
きめ細かいものが良質です。
脂肪は白く堅さがあり、
赤身との層がはっきり分かれているのを選んで下さい。
生後一年未満の乳離れした仔羊の肉をラム、
生後約一〜七年の肉をマトンと言います。
西洋では若い順から、ホットハウス、スプリング、
ラム、イヤリング、マトンの五つに分類されています。
日本でも食肉用の羊が飼育されていますが、
流通している羊肉のほとんどは輸入で賄っています。
主な輸入先は、オーストラリア、ニュージーランドなどです。
オーストラリアもニュージーランドも、
羊は放し飼いで草を食べて育っています。
羊肉は柔らかくて消化に優れています。
良質な蛋白質を含み、必須アミノ酸も揃っています。
ミネラルバランスも優れており、
美容食としても人気があります。
羊肉の蛋白質には、カルニチンというアミノ酸が豊富で、
その含有量は牛肉の約3倍、豚肉の約9倍です。
カルニチンは細胞内の脂肪燃焼を促進したり、
脳細胞を活発にする働きがあります。
羊肉は他の肉に比べて脂質が少なく、
不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。
不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げ、
血栓や動脈硬化を予防する働きがあります。
羊肉の脂肪の融点は44℃と高いので、
体内に入っても吸収されにくいのが特徴です。
羊肉はヴィタミンB1、B2が豊富に含まれているので、
糖質や脂肪をエネルギーに変換するのを助けてくれます。
羊肉はどの部位も吸収性に優れたヘム鉄を豊富に含んでいるので、
体力増強や貧血予防の効果が期待できます。
羊肉には亜鉛が豊富に含まれています。
亜鉛は細胞の新陳代謝を活発にし、
免疫力を高める効果があります。
羊肉の品種
- サウスダウン
- サフォーク
- ボーダーレスター
- コリデール