パパイアは酵素の宝庫
パパイアは、熱帯アメリカ原産のパパイア科パパイア属の常緑小高木の果実です。
パパイアの主な産地は、インド、ブラジル、インドネシアなどです。
国内での主な産地は、沖縄県、宮崎県、鹿児島県などです。
パパイアは、長寿県として知られる沖縄では、100年以上前から食べ続けられています。
沖縄では黄色く熟したパパイアよりも、未熟の青パパイアが日常的に食されています。
パパイアには、β-カロテン、ヴィタミンC、E、
血圧を安定させるカリウム、骨を丈夫にするカルシウム、
ヘモグロビンの生成に働く鉄分、
血液を作るヴィタミンと言われる葉酸などが豊富に含まれています。
果肉はヴィタミンCをたっぷり含み、
コラーゲンの生成を促して肌を美しくします。
パパイアには、三大栄養素を分解する食物酵素がすべて豊富に含まれています。
パパイアは、他の果物に比べても消化酵素の使われ方が非常に効率的で、
消化酵素が節約できた分だけ代謝酵素の働きが高まり、体脂肪も燃焼されやすくなります。
未熟の青パパイアは、蛋白質分解酵素パパインを含んでおり、
体内に蓄積された有害物質を分解し、細胞の新陳代謝を活性化させます。
パパインは複数の植物性加水分解酵素を含むため、糖、脂肪、蛋白を同時に分解し、
痛みを起こすヒスタミンを瞬時に分解する効果がある事から、鎮痛作用があります。
パパイアにはカルパインという酵素があり、
心臓の機能を高めたり、癌を予防する効果があります。
米国科学アカデミーが1982年に、ヴィタミンA・C・Eは癌予防ヴィタミンと発表しましたが、
カルパインも加わり、パパイアは癌予防効果の高い果物と言えるでしょう。
ただし、熟するほどパパインの含有量は減るので要注意です。
生パパイアジュースは、結腸内での細菌の増殖を抑える効果があり、
膿や粘液を排出する作用があります。
パパイア果汁に肉を2〜3時間漬けると、肉が軟化します。
肉食好きの人のデザートにパパイアは最適です。
パパイアの品種
- カポホ・ソロ
- サンライズ
- カミヤ
- レインボー