石原式とは
石原結實先生は、長崎県長崎市出身の医学博士で、イシハラクリニック院長です。
石原結實先生の妻は倉敷芸術科学大学客員教授の石原エレーナ先生です。
石原結實先生の娘はイシハラクリニック副院長の石原新菜先生です。
先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の藩医で、父の代まで種子島におられたそうです。
スイスのビルヒャー・ベンナー病院、モスクワの断食療法病院、
長寿地域のコーカサス地方などで最新の自然療法を研究し、発展・応用させ、
東洋医学を取り入れた独自の食事療法・運動療法指導を行っておられます。
石原結實先生は、生来体が弱く、幼少時はよく発熱をしていたそうです。
中学生頃からかなり元気になってきたそうですが、高校に入ると慢性の下痢に悩み、
一般の医薬品や漢方薬を服用してみたそうですが、一向に良くならなかったそうです。
大学に入り、西式健康法の創始者である西勝造先生の『原本・西式健康読本』や
東京大学医学部名誉教授の二木謙三先生の『食べ物と病気』などを読むと、
青汁療法や少食療法の効用が書いてあったので、大学二年生の時に、
朝食を抜いてキャベツ林檎ジュースのみにしてみたそうです。
すると、四年近く悩んだ下痢と渋り腹が治ったそうです。
この時点で、食事と健康がいかにかかわっているかを悟る事ができたそうです。
人類の祖先は約300年前のアフリカ大陸で
ゴリラからチンパンジーと人間が
派生する事で誕生したとされています。
今でもこの三者の遺伝子は
99.9%が同じであると言われています。
5万年前に一部の人類が
ジブラルタル海峡を渡って
ウラル地方に辿り着き、
それから東進したのがアジア人になり、
北上したのがヨーロッパ人になりました。
ゴリラやチンパンジーは、果物、葉、
皮、根などの炭水化物しか食べません。
人類も元来は炭水化物を
主食にしていたに違いありません。
ダーウィンの進化論にも
「人類は果物を主食にしていた」
と記されています。
石原式の基本は、食べない健康法と体を温める健康法による二大療法です。
断食と発熱は最古で最上の治療法であり、血液を浄化する唯一無二の方法なのです。
ヒポクラティック・サナトリウムのジュース断食スケジュール
08:00 | 人参林檎汁コップ3杯 |
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10:00 | 具なし味噌汁茶碗1杯 |
12:00 | 人参林檎汁コップ3杯 |
15:00 | 生姜湯コップ1杯 |
17:45 | 人参林檎汁コップ3杯 |
低血糖発作という症状はありますが、
低脂肪発作や低蛋白発作という症状がない事からすると、
私たちが生きていく上で最も大切な栄養素は、糖分である事が分かります。
食欲を調整しているのは、脳にある満腹中枢と摂食中枢のバランスです。
食事をすると、血液が食事中に含まれる糖分を吸収して脳に運び込みます。
この時、血糖値が上がり、満腹中枢を刺激して食欲が抑えられます。
ですから、満腹だと感じる一番の刺激は糖分です。
血糖値が上がると満腹感が、血糖値が下がると空腹感が刺激され、
そのバランスを取るためにインスリンというホルモンが働きます。
石原結實先生の一日の食事
朝 | 人参林檎ジュース2杯、黒糖生姜紅茶1杯 |
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昼 | 黒糖生姜紅茶2杯 |
夕 | ビール、日本酒、ご飯か蕎麦、いか刺し、たこ刺し、豆腐入り味噌汁、納豆、芋や根菜の煮物、エビの天ぷら、明太子 |
朝は、人参林檎ジュースを飲むようにします。
人参林檎ジュースを飲む事によって、
一日に必要な約100種類のヴィタミン、ミネラルが摂取でき、
必要な栄養素を摂りつつ、胃腸を休ませる事ができます。
漢方的に見ても、外観が赤い人参は体を温める陽性食品です。
林檎には、ヴィタミンA、B群、C、吸収されやすい糖分、種々の酵素、
リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、豊富なミネラル、食物繊維のペクチン、
腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖、
活性酸素を除去するポリフェノールなどが含まれています。
人参が野菜の王様だとすれば、
林檎は果物の王様だと言えるでしょう。
黒砂糖に含まれているヴィタミンB群には、熱を効果的に生み出す作用があります。
生姜の辛味成分であるジンゲロン、ジンゲロールには強力な保温作用があります。
紅茶には、代謝を促進して体を温めるテアフラビンという赤い色素が含まれています。
昼は、陽性食品である蕎麦に七味唐辛子と葱をたっぷりかけて食べるようにします。
蕎麦には、必須アミノ酸八種をすべて含むたんぱく質、動脈硬化を防ぐ植物性脂肪、炭水化物、
種々のヴィタミン類、ミネラル類、ポリフェノールの一種であるルチンなどが含まれています。
これに保温効果のある葱や七味唐辛子を振りかけて食べると、体が温まり、血行が良くなります。
夜は、和食を中心に好きなものを何でも食べるようにします。
人それぞれ必要な栄養素は違います。
自分が食べたい物・美味しいと感じる物は、
今の自分の健康を維持するために本能が感じる物なのです。
だから、自分が好きな物を食べるのが一番良いのです。
小腹が空くとクッキー、チョコレート、かりんとうを
食べて血糖値を上げる事にしているそうです。
石原結實先生は幼少時より偏食で、
肉、魚、卵、乳製品を摂取しないそうです。
結局、動物性食品は、エビ、カニ、イカ、タコ、
貝、牡蠣、明太子しか食べないそうです。
石原結實先生の食事療法は
糖質制限食とは正反対です。
石原結實先生の健康習慣は
高糖質食と筋肉運動です。
究極の高糖質ダイエットは
人参林檎ジュース断食です。
人参林檎ジュース断食は
数日〜1週間、朝昼夕の3回、
人参林檎ジュースをコップ3杯、
1日計9杯飲むだけで過ごします。
石原結實先生は伊豆高原の断食道場
ヒポクラティック・サナトリウムを主宰されており、
この30年間に約3万人の方々が
人参林檎ジュース断食を体験しています。
その中には、首相3名を含む大臣経験者20余名、
国会議員約50名、医師100名以上、弁護士30名以上、
俳優、女優、アスリート、学者、大学教授、
大企業の経営者、主婦、学生に至るまで、
多士済々の方々が含まれています。
この人参林檎ジュース断食を一度経験すると
心身ともに体調が良くなり、その後は毎年2〜3回、
リピーターとして訪れるようになる方がほとんどです。
地球上で最初に作られた栄養素の糖によるダイエットが
生命を根源から健康にしてくれるからでしょう。
私たち人類の祖先は水棲動物ではなく、樹上で生活していた猿です。
人類は約300万年前にアフリカ大陸で類人猿から派生したとされています。
人類には体毛がない事から、もともとは熱帯に発生したと推測されています。
そのため、暑さに対する体温調節機関は存在しますが、
寒さに対する特別な機能は持っていません。
従って、体が冷えると血行が悪くなり、
細胞の代謝が低下し、
老廃物や余剰物の燃焼が妨げられます。
この血液の汚れを処理してくれるのが白血球です。
白血球が最も活発に活動できる体温は37〜40度です。
白血球は殺菌作用や貪食作用などをして
免疫力を高めて人体を防御する訳ですが、
体が冷えると白血球の働きも低下して免疫力が落ち、
様々な病気の発症の引き金となります。
昔は男性はストレス、女性は冷えが原因で
免疫力が低下すると言われていましたが、
最近では冷えとストレスの混在型になり、
さらなる免疫力の低下を招いています。
60兆個の細胞が最高のパフォーマンスを
発揮できるのは36.5℃〜37℃であり、
それは体の中で起こる酵素や蛋白質の
化学反応に最も適した温度なのです。
体温が1℃低下すると、
基礎代謝は12%低下し、
免疫力は37%低下し、
体内酵素の働きは50%低下します。
1日で最も体温が低くなる
午前3時〜5時の間に
最も死亡率が高くなります。
睡眠時の体温の低下をいかに防ぐかが
健康長寿の鍵を握っているのです。
癌細胞は35.0℃で最も増殖し、
39.3℃以上になると死滅する事が分かっています。
つまり、人間の健康と生命にとって冷えは有害であり、
発熱は有益であると言えます。
人間の器官の中で、
まず癌にならない場所が二つあります。
それは心臓と脾臓です。
逆に癌になりやすい場所は、
食道、胃、肺、大腸、子宮です。
癌の発生の多い場所と、
まず癌にならない場所の違いは何でしょうか。
この違いは、冷えにあります。
冷える場所が癌になりやすいのです。
心臓は常に動いて熱を生じていますから、
温かいので癌にはなりません。
脾臓も赤血球が集まっている所ですから、温かいです。
逆に癌になりやすい場所をみると管腔臓器ばかりです。
管になっている臓器、つまり外界と繋がっていて、
とても冷えやすい所ばかりなのです。
「目は露出した脳」という格言があるように、
目の疲労は脳の疲労に繋がります。
眼球を動かす動眼神経は副交感性の神経なので、
目を温めると副交感神経が優位になります。
石原式温熱療法
- 目を温めると副交感神経が優位になる。
- 耳を温めるとリンパの流れが良くなる。
- 首を温めると脳幹が活性化する。
- 肝臓を温めると解毒作用が高まる。
- 骨盤を温めると全身の血流が良くなる。
- ふくらはぎを温めると代謝が向上する。
現代人が低体温になった理由
- 運動量が減って筋肉を使わなくなった。
- 高血圧や脳卒中の理由を塩と考えて減塩するようになった。
- 血液を綺麗にしようとして水を飲み過ぎた。
- 陰性食品を多く摂るようになった。
- 入浴は湯船に浸からずにシャワーだけで済ませるようになった。
- 夏はクーラーをつけて体を冷やしている。
因みに、石原結實先生ご自身は夕食のみの一日一食で、老眼無し、
ベンチプレス100kg、スクワット150kgを挙げ、100mを12.9秒で、
400mは59秒で走れるという驚異的な体力の持ち主です。
大学時代にウェイトトレーニングを始めてから
45年間、一度も病気を患った事がないし、
薬を服用した事すらないそうです。
週5日のジョギングは欠かさないし、
週2〜3回、バーベル、ダンベルを使った
ウェイトトレーニングを続けているそうです。
身長162cm、体重61kg、
筋骨隆々の体型を保っています。
1年中診察に追われ、土日、祭日などなく、
その上、年30〜40回の全国講演、
年20〜30回のTVやラジオの出演、
年10〜20冊の単行本の執筆など、
慌しい日々を送っておられます。