ヘーゼルナッツは肌を再生する
ヘーゼルナッツは、地中海沿岸から西アジア原産の
カバノキ科ハシバミ属の低木の堅果です。
ヘーゼルナッツは、アーモンド、
カシューナッツと並んで、
「世界三大ナッツ」と称されています。
ヘーゼルナッツの歴史は古く、ヨーロッパでは
石器時代から食べられていたそうです。
2300年前には、トルコ北部の黒海沿岸で
すでに栽培が始まっていたと言われています。
生産量の約7割がトルコ産で、
その他の産地はイタリアなどです。
産地トルコでは、
「毎日一掴みのヘーゼルナッツが健康に繋がる」
とされています。
日本では長野県の長野市、
松本市周辺でわずかな生産が見られ、
「はしばみ」という名前で呼ばれています。
収穫時期は、8月後半から9月前半です。
通常、ヘーゼルナッツは殻付きなので、
鮮度が非常に良い食品だと言えます。
ヘーゼルナッツは製菓材料として
使われる事が最も多いです。
ケーキ、クッキー、アイスクリーム、
チョコレートなどに用いられています。
特にチョコレートとの相性は抜群です。
コーヒーの着香にも用いられており、
ヘーゼルナッツコーヒーは韓国で人気があるようです。
ヘーゼルナッツには、オレイン酸、ヴィタミンE、
カルシウム、マグネシウム、マンガン、
食物繊維が豊富に含まれています。
一般的なナッツ類の中では
最も多く葉酸を含有しています。
ヘーゼルナッツには不飽和脂肪酸の
オイレン酸が多く含まれており、
その含有量はアーモンドの約1.6倍です。
オレイン酸は不飽和脂肪酸の中でも
一価不飽和脂肪酸の分類になり、
酸化しにくいのが特徴です。
一価不飽和脂肪酸は
LDL悪玉コレステロールを減らし、
HDL善玉コレステロールを増やし、
血液を綺麗にして血圧を下げる働きがあります。
ヘーゼルナッツにはヴィタミンEが多く含まれており、
その含有量はピーナッツの約1.7倍、
オリーヴ油の約2.5倍です。
ヴィタミンEは抗酸化作用が非常に高く、
過酸化脂質の生成を抑え、
細胞の老化を防ぐ働きがあります。
また、血液中の悪玉コレステロールの
酸化を減少させる作用もあり、
動脈硬化など生活習慣病の
予防にも役立ちます。
ヴィタミンEは毛細血管を拡張させて
血行を促進する作用があるので、
皮膚の新陳代謝を高めてメラニン色素が
沈着するのを予防する効果が期待できます。
ヴィタミンEは体内で作る事ができないので、
毎日の食事から必ず摂取する必要があります。
ヘーゼルナッツには鉄分が多く含まれているので、
鉄欠乏性貧血を予防する効果が期待できます。
最近、ヘーゼルナッツオイルが注目されています。
ヘーゼルナッツオイルは保湿力が高く、
浸透性に優れ、肌を再生する働きがあり、
バスオイルやマッサージオイルとしても用いられています。
ヘーゼルナッツは脂肪分を多く含んでいるので、
直射日光や湿気を避けて冷暗所で保存して下さい。
ヘーゼルナッツの品種
- ギレスン・クオリティ
- レヴァント・クオリティ