ロマネスコは世界一美しい野菜
ロマネスコは、イタリアのローマが原産のアブラナ科アブラナ属の一年生の植物です。
16世紀頃ローマ近郊で作られた伝統野菜で、
カリフラワーとブロッコリーを掛け合わせて作られたとの事ですが、
実際にはロマネスコの方が古くからある野菜だそうです。
日本での主な産地は、
群馬県、茨城県、北海道、千葉県などで、
収穫時期は、12月〜2月です。
日本では生産量も少なくて
非常に珍しい野菜ですが、
最近では店頭で見かける事が多くなってきました。
ロマネスコの花蕾は幾何学的形状で、
サンゴのような外観で、黄緑色を呈しており、
「世界一美しい野菜」と称されています。
ロマネスコは分厚い葉で覆われているため、
耐寒性が高いのが特徴です。
そのため、糖度が高くて甘味があります。
ほんのり甘くて、抜群の歯ごたえです。
味はブロッコリーに近く、
食感はカリフラワーに近いです。
本場イタリアではよく食べられている伝統野菜で、
グラタン、サラダ、シチュー、マリネ、ピクルス、
パスタ、ピザ、ピューレなどで使われています。
ロマネスコの食べ方ですが、
カリフラワーやブロッコリーと同様、
子房に分けて調理して食べるのが一般的です。
茹で過ぎないのがポイントです。
ロマネスコは、β-カロテン、ヴィタミンB群、C、E、
カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維をバランスよく含んでいます。
特にヴィタミンCの含有量は野菜の中ではトップクラスです。
ヴィタミンCは、風邪予防、癌予防、動脈硬化予防などの効果が期待できます。
加熱してもヴィタミンの損失が少ないので、
生食でも火食でも美味しくヘルシーに頂けます。
ロマネスコにはクロムという成分が含まれています。
クロムにはインスリンの効果を高める働きがあります。
ロマネスコにはヴィタミンUが含まれています。
ヴィタミンUには胃腸の粘膜の新陳代謝を促す働きがあります。
ロマネスコにはスルフォラファンという成分が含まれています。
スルフォラファンには発癌物質の解毒作用があると言われています。
ロマネスコの保存方法
新聞紙などで包装して
冷蔵庫の野菜室に保存し、
4〜5日以内に使い切りましょう。
ロマネスコの品種
- 中生
- 晩生