ゼラチンは魔法の白い粉
ゼラチンは、牛、豚、魚などのコラーゲンに熱を加えて抽出したものです。
人間の体は、60〜75%が水で、15〜20%が蛋白質です。
その蛋白質の約30%はコラーゲンです。
コラーゲンは、皮膚、血管、軟骨、骨、歯、目、腱、内臓など、
全身の至る所に分布しています。
全コラーゲン量の40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に、
残りは血管や目などに存在しています。
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の三層構造から成り立っています。
皮膚の主役である真皮の大部分はコラーゲンで構成されています。
従って、コラーゲンが活発に生成されれば、
皮膚の弾力性と保水力は保たれるようになります。
コラーゲンのアミノ酸組成は、
グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニンです。
体内でコラーゲンがスムーズに生成されるためには、
これらのアミノ酸を補給する必要があります。
蛋白質を多く含む肉や魚を食べる事でも補う事ができますが、
最も効果的に補う方法はゼラチンを摂取する事です。
ゼラチンはこれらのアミノ酸が結合した状態のものなので、
摂取すれば、消化管で消化・分解されて、
必要なアミノ酸となって吸収されます。
そして、皮膚の繊維芽細胞に運ばれて、
そこで再びコラーゲンとなる訳です。
そして、それが真皮に供給されて、
肌の状態が良くなるという訳です。
軟骨の65〜80%は水分で、
固形成分の半分はコラーゲンです。
従って、ゼラチンを摂取すると、
膝の軟骨を形成するコラーゲンが生成され、
変形性膝関節症が改善するようになります。
コラーゲンは骨基質の大部分を占めています。
従って、ゼラチンを摂取すれば、コラーゲンの生成が活発になり、
骨の強度が増し、骨密度が増え、骨粗鬆症が防げるようになります。
血管の大半はコラーゲンでできた線維で形成されています。
従って、ゼラチンを摂取すると、
全身に張り巡らされている血管も丈夫になり、
脳出血や毛細血管からの出血が起こりにくくなります。
血管の専門医もこの事実を認めています。
血管が弾力性を保ち、しなやかな状態であれば、
血液の圧力を吸収する事ができるので、
高血圧を回避できるはずです。
ゼラチンの1日推奨量は、
1〜1.5gとされています。
ドラッグストアやコンヴィニエンスストアには、
コラーゲン入り美容ドリンクが売られていますが、
合成甘味料が含まれているので、お勧めできません。
コラーゲンのサプリメントに比べると、
ゼラチンは低価格で売られています。
添加物は使われていないので、
安心して摂取する事ができます。