ほうれん草はルテインの宝庫
ほうれん草は、アルメニアからイランにかけてが原産のアカザ科の越年生草本です。
ほうれん草は栄養価が非常に高く、
別名「総合栄養野菜」と称されています。
欧米では、
「ほうれん草の一皿は薬の一瓶に値する」
という諺があるそうです。
日本には江戸時代の初期に中国から伝わった東洋種と、
明治以降にヨーロッパから入ってきた西洋種があります。
現在、一般に普及しているのは東洋種と西洋種の交雑種です。
ほうれん草は年間を通して手に入りますが、
栄養価が高まり、美味しさも増す旬の季節は冬です。
ほうれん草には、β-カロテン、ヴィタミンB群、C、E、葉酸、Kなどのヴィタミン、
鉄、亜鉛、リン、ヨード、マンガン、カリウム、カルシウム、
マグネシウム、ナトリウムなどのミネラルが存分に含まれています。
ほうれん草のヴィタミンCの含有量は、
旬の時期には最底値の5倍にもなると言われています。
ほうれん草の鉄の含有量は、野菜の中でもトップクラスで、
その上、鉄の吸収を助けるヴィタミンCも多く含んでいます。
造血作用のある葉酸も多いため、
貧血の予防と改善に絶大な効果を発揮します。
カルシウムとマグネシウムを多く含んでいるので、
歯や骨を強くする効果が期待できます。
また、リジン、トリプトファン、シスチンなどの
動物性蛋白質に似たアミノ酸を含むので、
格好の蛋白源となります。
ほうれん草の効能として特筆すべきは、胃腸を浄化・清掃し、
それを再建・再生する強力な薬理作用を持っている点です。
また、ほうれん草には脳下垂体ホルモンの分泌を正常化して、
内分泌全体のバランスを正常に保つ働きがあり、
体内の尿酸を排泄させる作用もあり、
痛風にも奏効するとされています。
さらに豊富に含まれる葉緑素クロロフィルは血液中の有毒物を浄化し、
特にダイオキシンの排泄を促進する事が知られています。
ほうれん草にはルテインが
多く含まれているので
老眼の進行を抑えたり、
白内障を予防する効果が期待できます。
1日に必要なルテインの摂取量は約6mgなのですが
ほうれん草ですと1日2株程度食べると効果的です。
毎日続けやすいお勧めの料理は
ほうれん草とツナの炒め物です。
ルテインは油に溶けやすいので
油と一緒に摂取すると吸収率が上がります。
ほうれん草の品種
- 東洋種
- 西洋種
- 交雑種
- サラダほうれんそう
- サボイほうれんそう