断食の教科書
断食療法とは、日常と全く異なった代謝性の変化を体の中で起こし、
強いストレスを体に加える事によって、脳の働きに揺さぶりをかけ、
ホメオスタシスを引き起こし、体の歪みを正常に戻すというものです。
断食療法は古くから心身浄化の目的で実践されている教えの一つで、
世界各地の伝統的な美容・健康法として、
また、医療機関の治療の一貫として用いられています。
トップアスリートやハリウッドスターも
断食を率先して取り入れています。
人類史上、天才・成功者のほとんどが断食をしています。
シャカ、キリスト、マホメット、モーゼ、ピタゴラス、空海、日蓮、
トーマス・アルバ・エジソン、マハトマ・ガンディー、
ジョン・レノン、マイケル・ジャクソン、スティーヴ・ジョブズ、
水野南北先生、臼井甕男先生、栗山毅一先生、
西勝造先生、沖正弘先生、甲田光雄先生、春山茂雄先生、
石原結實先生、江部康二先生、山田豊文先生、森美智代先生、
ノーマン・ウォーカー博士、パトリック・フラナガン博士などが
断食の実践者として知られています。
食事から摂るエネルギーを7割にすると、
テロメアを長くする事ができますが、
さらに一定期間断食をすると、
サーチュイン遺伝子が活性化します。
サーチュイン遺伝子とは、
細胞の修復に関わる遺伝子です。
断食をするとマイトファジーという機構が働き、
傷ついた細胞の中のミトコンドリアが分解され、
新陳代謝が活発になり、テロメアが保護されます。
断食療法によって、
ミトコンドリアを増やしたり、
遺伝子の傷を修復できたりします。
細胞に予めプログラミングされている
アポトーシスを減らす事もできます。
断食をして30時間以上経過すると、
脳内の視床下部からCRHという物質が分泌されます。
CRHとは、人間がストレスを感じると分泌されるホルモンです。
このCRHが分泌されると、
食欲を抑えると同時に、
脳や体を活性化して、
ストレスに全力で対処しようとする働きが起こります。
そして、CRHが脳下垂体に伝わると、
β-エンドルフィンが分泌されます。
β-エンドルフィンは、モルヒネの約6.5倍の鎮痛効果があり、
体を心地よくする麻酔作用があります。
このβ-エンドルフィンが大量に分泌された時、
その麻酔作用によって高揚感や多幸感に満ちた感覚になります。
断食をすると、最初の三日間は強い空腹感が起こります。
三日目までは、外部からのエネルギーが足りないと脳が考えているからです。
しかし、四日目になると、脳が外部からのエネルギー摂取を諦めます。
四日目以降は、体中にある脂肪をエネルギーに分解して体に補充するので、
三日目までの急激な空腹感や脱力感などといった症状も軽減します。
食を断つと、エネルギー源が体内に入ってこなくなります。
そのため、血中の糖分はすぐに使い果たされてしまいます。
すると、体内の栄養素からエネルギーを作り出す作業が始まります。
まず、肝臓や筋肉に蓄えられているグリコーゲンがすぐにブドウ糖に分解されます。
グリコーゲンが枯渇すると、
肝臓に一定量プールされていたアミノ酸からブドウ糖を作ります。
アミノ酸が尽きると、
筋肉を分解してアミノ酸の形に変えて、
肝臓に送り込みます。
肝臓はそのアミノ酸を原料にしてブドウ糖を作り、
血中に供給して最低限の血糖値を維持しようとします。
次に使われるのが脂肪組織です。
脂肪はグリセロールと脂肪酸が組み合わさってできていますが、
このうちのグリセロールが肝臓でブドウ糖に作り変えられます。
アミノ酸やグリセロールをブドウ糖に変えるシステムを糖新生と呼びます。
絶食時間が数時間以上になってくると、血糖値維持システムは、
グリコーゲン分解からに糖新生に置き換わる訳です。
一方の脂肪酸は糖新生には使われません。
肝臓に送られた脂肪酸はケトン体に作り変えられ、
エネルギー源として使われます。
ケトン体は非常に小さいので、
体内を自由に動き回れます。
脳血管関門も通過できるので、
脳のエネルギー源にもなれます。
ケトン体が増加すると、
脳の視床下部に存在する満腹中枢が刺激され、
空腹感がなくなります。
ケトン体には、脳の神経細胞を活性化し、
中枢の機能を改善する働きがあると推論されています。
断食中の血中のケトン体の増加と脳波のα波の増加は、
正の相関関係にあります。
ケトン体をエネルギー源とした脳は、
脳波の一つであるα波を増やし、
脳下垂体からはβ-エンドルフィンという物質の量を増やす事が分かっています。
α波はリラックスの脳波で、β-エンドルフィンは快感物質と言われています。
そのため、断食中は、脳が沈静化し、
圧倒的な平安と穏やかな幸福を感じるようになります。
また、α波の割合が脳内で増加する事で
様々な潜在能力が発揮できる事が確かめられています。
ケトン体の生産量が最も多くなるのは、
断食を始めて四日目から一週間後です。
つまり、ケトン体を充分に出すには
一週間断食を行うのが望ましいと言えます。
食事をすると、その消化のために胃腸に供給される血液が多くなり、
脳や心筋をはじめ、他臓器へ回る血液が相対的に少なくなります。
断食をすると、胃腸に血液を供給する必要がほとんどなくなるので、
脳をはじめとする胃腸以外の内臓、四肢の筋肉への血流が多くなります。
人間の体内では、血液の循環が悪いところは病気を起こしやすく、
病気の部分は血液の循環を良くしてあげれば、治癒が促進されます。
なぜなら、私たち人間の体のあらゆる臓器は、血液が運んできてくれる
水分、酸素、栄養素、白血球、免疫物質によって生きているからです。
有害物質は脂肪に蓄積しやすいという性質があります。
断食中は脂肪の燃焼率が飛躍的に高まり、
脂肪と結合していた有害物質が遊離し、
血液中に放出され、肝臓を通じて腸に送られ、
最終的に体外への排泄が促されます。
その結果、背中や下半身に大量の蕁麻疹が出現する事がありますが、
これは好転反応によるもので、体内から毒素が排出された証拠です。
断食中は、まずお腹の周りの脂肪が取れ、
次に腰と背中の脂肪が取れ、
そして心臓の裏の脂肪が取れ、
同時に肝臓の裏が取れ、
最後に腸と腸の間の脂肪が取れていきます。
また、腹中に溜め込んでいた結石、脂肪塊、寄生虫、
病原菌、仮性糞石、粘液毒素が排泄されます。
内臓の負担が軽くなるせいか、
脳の疲れを取るだけで充分になり、
睡眠時間は一日わずか三時間で充分になります。
断食は腸内環境にも影響を与えます。
胃腸がほとんど空っぽの状態になると
腸内細菌にも餌が届かない状態になります。
その結果、悪玉菌を減らして善玉菌を
増やす事ができるようになります。
水断食の主な目的
@心臓以外のすべての臓器を休める事。
A体内の毒素を排出する事。
B考えるのをやめて左脳を休める事。
断食をすると以下のような変化が現れます
- 小顔になる。
- 肌が白くなる。
- 脳波が下がる。
- 疲れにくくなる。
- 目が大きくなる。
- 味覚が鋭くなる。
- 嗅覚が鋭くなる。
- グローミュが開く。
- 呼吸が遅くなる。
- 髪の毛が増える。
- 肺が綺麗になる。
- 血糖値が下がる。
- 脂肪が燃焼する。
- 大腸が綺麗になる。
- 自己融解が起こる。
- 大脳が鎮静化する。
- 脳幹が活性化する。
- 右脳が優位になる。
- 肝機能が改善する。
- 歯が真っ白になる。
- 白髪が黒髪になる。
- NK細胞が増加する。
- 背が少しだけ伸びる。
- 蚊に刺されなくなる。
- 物事に動じなくなる。
- 睡眠時間が短くなる。
- 無我の境地に達する。
- 第六感が働き始める。
- 腸の癒着が剥がれる。
- 変性意識状態になる。
- 免疫抗体が上昇する。
- 猫背がまっすぐになる。
- ケトーシスに移行する。
- モチリンが分泌される。
- グレリンが分泌される。
- 感覚が研ぎ澄まされる。
- 獲得免疫が正常化する。
- 網膜細胞が活性化する。
- 脳内CRTCが活性化する。
- 色や恋に関心が薄くなる。
- 願望が実現しやすくなる。
- 副交感神経が優位になる。
- 死ぬ事への恐怖が薄れる。
- インスリン値が低下する。
- 血液のルローがほどける。
- 人の心が読めるようになる。
- すきっ歯が完全にくっ付く。
- 体液が弱アルカリ性に傾く。
- 血管内アテロームが溶ける。
- 血液中リン脂質量が減少する。
- オートファジーが活性化する。
- セロトニン神経が活性化する。
- 好中球の殺菌活性が上昇する。
- リンパ球の免疫活性が高まる。
- 免疫細胞の白血球が多くなる。
- 胸腺や副腎の重量が大きくなる。
- 血中コレステロール値が低下する。
- サーチュイン遺伝子が活性化する。
- 人に怒られても気にならなくなる。
- 恋敵を出し抜こうと思わなくなる。
- 良い出来事が次々と起こり始める。
- 肌がきめ細かくなり潤いが出てくる。
- アディポネクチンの分泌量が増える。
- β-エンドルフィンの分泌量が増える。
- 腸内環境が圧倒的に善玉菌優勢になる。
- 誰かを蹴落として出世しようと思わなくなる。
- 心が澄み切って非常に安定した精神状態になる。
- 舌が敏感になり、水道水が消毒薬臭くて飲めなくなる。
- 体内に蓄積する異常蛋白質の分解・除去が亢進される。
- ミトコンドリア蛋白質の酸化障害が若齢レヴェルまで減少する。
- 加工食品が添加物や防腐剤の混入が感じられて食べられなくなる。
- 市販のペット・ボトル入りの自然水が保存剤の味がして飲めなくなる。
- 頭の回転が速くなり、記憶力、理解力、計算力、図形認識力が格段に上がる。
水だけの断食はかなりの苦痛と危険を伴うので、それを緩和するための簡易断食があります。
簡易断食
- 果汁断食
- 赤汁断食
- 青汁断食
- 豆乳断食
- 牛乳断食
- 蜂蜜断食
- 林檎断食
- 酵素断食
- 寒天断食
- 重湯断食
- 梅湯断食
- 甘酒断食
生菜食中に行う断食は非常に楽に行う事ができます。
火を通した食事をしている人が断食を行うと、
飢餓感や脱力感で非常に苦しい思いをするものですが、
生菜食を長期間続けていれば、二週間の長期断食でも、
日常の仕事をしながらできるようになります。
ボーンブロスファスティング
ボーンブロススープとは、
牛や鶏や魚の骨を長時間煮込んで、
エキスを抽出したスープです。
石器時代から人類が食べてきたものの一つです。
骨から煮だした栄養素は薬としても用いられていました。
中医学では、鶏を煮込んだスープは滋養食とされています。
長寿者が多い香港でも、鶏を煮込んだスープは愛飲されています。
牛や鶏や魚の骨を煮出してとるスープは、
古くから親しまれてきた料理ですよね。
コラーゲン、ゼラチン、ビタミン、
ミネラル、グルコサミン、アミノ酸など、
多彩な栄養素を含むボーンブロスとして、
全米では「飲む美容液」として注目されています。
ニューヨークでは専門店ができるほど人気です。
骨から溶け出るゼラチンには、
腸の粘膜を整える働きがあります。
ゼラチンに含まれるコラーゲンは、骨や腱を強化し、
皺やたるみも改善して、皮膚や髪を若々しく保ちます。
ゼラチンは腸の粘膜を強化する効果があります。
グルコサミンは抗炎化作用や関節を強化する作用があります。
体の不調を改善してくれる栄養素が多く含まれています。
また、スープとしても味わい深く、
1杯飲むだけで満腹感が得られるので、
空腹感との闘いとは無縁です。
週2日、ボーンブロスだけで過ごしてプチ断食します。
残りの5日は3食しっかり食べても構いません。
ただし、断糖食を推奨します。
間食としてボーンブロスを飲みます。
ボーンブロス×断食が最強のダイエットなのです。
継続するうちに腸の炎症が抑えられて、
脂肪が燃焼しやすい体へと変化します。
現代人に相応しい画期的な食事法です。
グウィネス・パルトロウや
コービー・ブライアントも
愛飲しているそうです。