キヌアは21世紀の主要食
キヌアはヒユ科アカザ亜科アカザ属の一年草です。
南米アンデス山脈の高地アルティプラーノにおいて、
数千年前より食用に栽培されている擬似穀物です。
主に南アメリカで栽培され、
何百年もの間、
主食として現地の人々を支えてきました。
南米アンデス高原では、
「穀物の母」と讃えられ、
「聖なる食べ物」として扱われていました。
1492年のコロンブス到着以前のアンデス文明においては、
じゃが芋の次に栄養的に重要な作物でした。
16世紀にスペインによってインカ帝国が征服されると、
キヌアの栽培はほとんどされなくなってしまいました。
1990年代、アメリカ航空宇宙局NASAはキヌアに注目し、
21世紀の主要食として宇宙食に推奨しました。
@蛋白質含有量の多い。
A取り扱いが簡便である。
B使途が広い。
C収量率が高い。
このような特性があるので、
宇宙空間での長期滞在に適した食材として、
高評価されたようです。
2013年に国連によって国際キヌア年が定められ、
世界での認知度が高まり、
それに伴って需要が増えてきているそうです。
-8℃から38℃の寒暖の差に耐え、
湿度40%から88%まで順応し、
海抜0m地帯から標高4000mでも生育します。
高地、湿原、塩害地でも耐性があり、
多様な生態学的環境や気候にも適応できるので、
世界の飢餓と栄養失調問題を解決する食品として、
注目されています。
過酷な条件の土地でも育つ生命力の強さがあるので、
世界各地での農業的可能性があります。
日本国内でも栽培され始めているようです。
キヌアの種子はサポニンで覆われています。
サポニンは苦味のある植物毒なので、
虫や鳥からの被害を受けにくく、
無肥料無農薬に近い状態で栽培できます。
サポニンは水溶性なので、
水に晒すと除去できます。
癖のないニュートラルな味で、
他の食材の持ち味の邪魔をしないので、
幅広くどんな料理にも使う事ができます。
現在、キヌアは海外セレブにも人気で、
アンジェリーナ・ジョリー、ミランダ・カー、
ビヨンセ、エリー・ゴールディングなどが愛用しています。
高蛋白でありながら、
糖質が低く、
ヘルシー&ビューティーフードとして、
今、欧米を中心に注目を集めています。
米、小麦などの高糖質食品の代用になるので、
糖質制限ダイエットをしている人にもお勧めです。
キヌアは炊飯器で普通に炊く事ができます。
白米や玄米に混ぜて炊く事もできますし、
キヌア単体で炊いて主食の代わりにする事もできます。
キヌアは白米に比べてどのくらい栄養価が高いのでしょうか?
蛋白質は約2倍、
カルシウムは約7倍、
リンは約3.5倍、
鉄は約5倍、
カリウムは約6倍、
マグネシウムは約8倍、
食物繊維は約10倍です。
キヌアは玄米に比べてどのくらい栄養価が高いのでしょうか?
蛋白質は約2倍、
カルシウムは約3倍、
鉄は約2倍、
カリウムは約2倍、
マグネシウムは約1.5倍、
食物繊維約1.5倍です。
キヌアは必須アミノ酸すべてがバランスよく含まれており、
アミノ酸スコア85で、牛乳に匹敵するほど良質です。
キヌアの脂質のほとんどは、
リノレン酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸なので、
コレステロール値の改善効果が期待できます。
キヌアはグルテンを含まないので、
小麦アレルギーを持つ人でも摂取できます。
キヌアには植物エストロゲンが含まれているので、
更年期障害予防、骨粗鬆症予防、乳癌予防、
骨密度低下抑制などの効果が期待できます。
キヌアの品種
- キヌア・レアル
- キヌア・デュルセ
- サワー種
- チュルピ
- パサンカジャ
- ウィティージャ
キヌアを愛食している有名人
- 安田美沙子
- 杉原杏璃
- 高垣麗子
- 田中律子
- 出水麻衣
- 森下千里
- ローラ
- アンジェリーナ・ジョリー
- エリー・ゴールディング
- グウィネス・パルトロウ
- ケイトモス
- ジェニファー・アニストン
- ジェニファー・ロペス
- ビヨンセ
- ミランダ・カー