クレソンは最強の野菜
クレソンはヨーロッパ原産のフウチョウソウ目アブラナ科オラダンダガラシ属の多年草です。
ヨーロッパでは古くから薬草として使われていました。
明治時代初期にキリスト教の外国人宣教師が
伝導の際に日本各地にクレソンを持ち歩き、
それが広まったと言われています。
水中や湿地に生育する繁殖力の強い植物なので、
すぐに日本に根付いて野生化したようです。
クレソンは生命力が強いので、
家庭でも簡単に水耕栽培できます。
ヨーロッパでは薬効も認められ
消化、解熱に利用されています。
ハーブとして生や茹でたものが
料理の付け合せとして使われます。
クレソンは大型スーパーなら大抵扱っています。
青果店でも扱う店が増えています。
自生するクレソンの旬は4〜5月頃ですが、
店頭に並ぶのはほぼ栽培ものなので、
1年を通して手に入れる事ができます。
サラダ、肉料理、魚料理、お浸し、胡麻和え、
汁物、スープ、鍋物の具、天麩羅など、
洋風にも和風にも幅広く利用できます。
最近は発芽してすぐの段階である若芽が
クレソンスプラウトとして食用にされています。
クレソンスプラウトをピューレにして
ソースとして利用する場合もあります。
クレソンには、β-カロテン、ヴィタミンC、K、
カリウム、カルシウム、リン、鉄分などが含まれています。
クレソンに含まれているβ-カロテンには、
抗酸化作用や免疫力向上効果があります。
クレソンはヴィタミンCの含有量が豊富です。
クレソンはサラダや肉料理の付け合わせなど
生のまま食べるのが一般的です。
生で食べられるので、
ヴィタミンCが熱で失われる事がありません。
クレソンはヴィタミンC補給に最適な野菜の一つと言えます。
クレソンに含まれているヴィタミンKは、
骨にカルシウムが沈着するのを助けたり、
血液の凝固因子を合成するのに必要な栄養素で、
骨粗鬆症予防の効果が期待できます。
クレソンに含まれているカリウムは
ナトリウムを排泄する働きがあるため、
高血圧予防の効果が期待できます。
クレソンの独特の辛味と香りは、
シニグリン配糖体という成分です。
シニグリン配糖体には、
食欲を刺激して胃腸の働きを高め、
消化吸収を促進する効果があります。
クレソンの保存方法
水で湿らせたキッチンペーパーなどに
包んで保存袋などに入れ、
冷蔵庫に立てて保存します。
クレソンの品種
- 小葉系
- 大葉系