アディポネクチン増やすには運動と食べ物とコーヒーとインスリン抵抗性
アディポネクチンは、脂肪細胞が分泌する生理活性物質で、善玉ホルモンの一種です。
アディポネクチンは、血糖値を下げるインスリンの働きを高める作用があり、
糖尿病の予防及び改善に奏効します。
アディポネクチンはインスリン抵抗性を改善する働きがあります。
インスリン抵抗性が改善されると、
腎臓がナトリウムをよく追い出す事ができるようになりるので、
血圧が下がります。
アディポネクチンは血管拡張反応を高めるので、
血管が広がり血液が通りやすくなります。
血液が通りやすい状態になれば、
心臓から血液を送り出すのに必要な血圧を下げる事ができます。
アディポネクチンは筋肉や肝臓に働いて、
脂肪酸を燃焼させてエネルギーに変える働きがあります。
脂肪酸の原料は血液中の中性脂肪なので、
中性脂肪が多い状態の改善に効果があります。
アディポネクチンは傷んだ血管を直接修復し、動脈硬化を防ぐ効果があります。
アディポネクチンは、癌細胞の増殖を抑制する作用があります。
以前から、肥満や糖尿病の人に癌の発生率が高いという事は知られていましたが、
その原因がアディポネクチンの低下にあるという事が最近になって分かってきたのです。
アディポネクチンが減少すると、乳癌、子宮体癌、前立腺癌、大腸癌、
胃癌などの発生率が2〜3倍に跳ね上がる事が報告されています。
これまで、脂肪細胞は単なるエネルギーの貯蔵庫として考えられてきました。
しかし、最近の研究により、
脂肪細胞には様々な生理活性物質を分泌する働きがある事が分かってきました。
脂肪細胞が分泌する生理活性物質の一つがアディポネクチンなのです。
太って脂肪が増えるとアディポネクチンの分泌量も増えるかと言えば、
実は逆で、内臓脂肪が増えると様々な悪玉の生理活性物質が分泌され、
アディポネクチンの分泌が抑制されて少なくなります。
逆に、内臓脂肪が減るとアディポネクチンの分泌量は増えてきます。
アディポネクチンの分泌量を増やすためには、
男性は85cm未満、女性は90cm未満の腹囲を保つ必要があります。
太る⇒内臓脂肪が増える⇒アディポネクチンの分泌量が減る
痩せる⇒内臓脂肪が減る⇒アディポネクチンの分泌量が増える
日本人の死因の60%を占める動脈硬化症や癌のほとんどは、
アディポネクチンの分泌量が低下する事にあったです。
逆に言えば、内臓脂肪を減らしてアディポネクチンの分泌量を増やせば、
健康体を手に入れる事ができます。
実際、健康で長寿な人はアディポネクチンの分泌量が多い事が分かっています。
アディポネクチンはミトコンドリアの数と機能を増強させる事も分かっています。
アディポネクチンを増やすのに効果的なのは、
青、黄、緑の三色食材を積極的に摂る事です。
青は青魚です。
鯵、鰯、秋刀魚などに含まれるEPAという成分に、
アディポネクチンを増やす働きがあるそうです。
黄色は大豆製品です。
納豆や豆腐に含まれるβコングリシニンが、
アディポネクチンの合成を促すと言われています。
緑は野菜と海藻です。
野菜と海藻に含まれる食物繊維や、
海藻に含まれるマグネシウムが、
アディポネクチンの分泌を促します。
因みに230℃以上の高温料理は、
アディポネクチンの分泌を低下させます。
アディポネクチンの分泌量を増やす食材
- 青魚
- 大豆
- 小松菜
- トマト
- 人参
- オクラ
- 菠薐草
- ピーマン
- ブロッコリー
- アマランサス
- 緑茶
- 杜仲茶
- 赤ワイン
アディポネクチンの作用
- 肥満予防
- 脂質異常症予防
- 癌予防
- 高血圧予防
- 糖尿病予防
- 動脈硬化予防