ファイトケミカルとは
ファイトケミカルとは、果物や野菜に豊富に含まれている植物由来の抗酸化栄養素で、
栄養学の世界では、第七の栄養素として脚光を浴びています。
植物は、生まれてから死ぬまで同じ場所に留まり、
害虫や紫外線などに晒されたり攻撃を受けても、逃げも隠れもできません。
そのため、体内に入ってきた有害物質を解毒・除去する力が備わっているのです。
ファイトケミカルは実に3000種以上存在する事が分かっており、
これこそが4000年の歴史を持つ漢方薬や、西洋のハーブ、日本の民間療法薬などの主成分なのです。
ヴィタミンCなどは、加熱すると栄養が損なわれてしまいますが、
ファイトケミカルの抗酸化作用は、加熱による損失がないと言われています。
火を通す事で、細胞の構造が崩れ、抗酸化物質が効率よく出て、薬効を発揮します。
ですが、もちろん加熱すればヴィタミンCなどは減るのですから、
生食、火食など、色々な調理法を組み合わせて食べればよいでしょう。
なるべく多種類の食材から様々な栄養素を摂るのが理想的です。
その時の目安になるのがレインボウフーズという色による分類です。
果物、野菜、海藻を赤、緑、黄、白、紫、茶、黒の七色に分類し、
食卓に七色の食材を揃えるようにしましょう。
カラフルな食材を沢山摂ると、抗酸化力の高いファイトケミカルの種類も、
自然と沢山摂れるようになります。
ファイトケミカルは大きく六種類に分けられます
- ポリフェノール
- 含硫化合物
- カロテノイド
- 糖関連物質
- アミノ酸関連物質
- 香気成分
ファイトケミカルの代表がポリフェノールです。
ポリフェノールとは、植物の花、葉、茎、果皮、樹皮、種子に含まれ、
植物が作り出す色素や防御成分の総称です。
ポリフェノールは、さらにフラボノイド系と非フラボノイド系に分類されます。
フラボノイド系
- アントシアニン
- イソフラボン
- フラボン
- フラバノール
- フラボノール系
- フラバノン系
非フラボノイド
- カフェー酸誘導体/クロロゲン酸
- カフェー酸誘導体/ロズマリン酸
- リグナン
含硫化合物
- イソチオシアネート系/スルフォラファン
- イソチオシアネート系/アリルイソチオシアネート
- システインスルホキシド系
カロテノイド
- カロテン/β-カロテン
- カロテン/リコピン
- カロテン/β-クリプトキサンチン
- キサントフィル類/カプサンチン
- キサントフィル類/アスタキサンチン
糖関連物質
- グルカン
- フコイダン
- ペクチン
アミノ酸関連物質
- タウリン
- グルタチオン
香気成分
- オイゲノール
- リモネン
- ジンゲオール
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