アセンション2015

吉川式とは

吉川敏一

吉川敏一先生は、京都府立医科大学教授です。
2005年~2006年には、国際フリーラジカル学会の会長も務めました。
アンチエンジング研究の世界的権威としても知られています。

アンチエイジングの最大の敵は、フリーラジカルです。
フリーラジカルとは、対になっていない電子を持っている原子や分子の事です。
そのため、不安定で攻撃的な状態となり、他の分子から電子一個を奪い取って安定しようとします。
これがいわゆる酸化で、病気や老化を引き起こす元凶とされています。
アンチエイジングのためには、フリーラジカルと戦う必要があります。
フリーラジカルが引き起こす酸化反応を食い止める事ができれば、
理論上、人の寿命を130歳まで延ばす事ができるのです。

アンチエイジングの鍵を握っているのは抗酸化物質です。
抗酸化物質の役割は、活性酸素が生体物質に悪さをする前に一個の電子を活性酸素に与え、
差し違えるのです。
活性酸素と差し違えた抗酸化物質は、フリーラジカルになりますが、
活性酸素のフリーラジカルに比べて温厚なのが特徴です。
神経細胞、蛋白質、DNAなどから電子を奪うほどの凶暴性はありません。
しかも、一仕事を終えた抗酸化物質は、
近くにいる他の抗酸化物質から電子を一個分けてもらいます。
こうしてフリーラジカル状態を解消して復活した抗酸化物質は、
活性酸素を分解する戦線に復帰するのです。

酸化を抑えるのに有効なのは、抗酸化機能を持つ食品群です。
選択基準として色が鮮やかなものと考えるとよいでしょう。
その中でもアンチエイジングに効果がある代表的な色素成分が、
アスタキサンチン、リコピン、アントシアニンです。

アスタキサンチンが多く含まれている食べ物

  • 海老

アスタキサンチンは、カロテノイドの中でリコピンに次いで強力な抗酸化作用を持っており、
その抗酸化力は、β-カロテンの約40倍、ヴィタミンCの約6000倍、ヴィタミンEの約1000倍、
コエンザイムQ10の約800倍で、自然界最強の抗酸化成分とも言われています。
アスタキサンチンは、藻類の一種に含まれており、
食物連鎖の流れの中で魚介類の中に蓄えられます。
これまでの研究で、癌細胞の増殖を抑制したり、
免疫力の低下を防ぐ作用がある事も分かっています。

リコピンが多く含まれている食べ物

  • トマト
  • スイカ
  • ピンクグレープフルーツ

リコピンは、カロテノイドの一種で、β-カロテンと同じアルカロイドに分類されます。
自然界には600種類以上のカロテノイドが存在しますが、リコピンが最も抗酸化力が強く、
その作用は、β-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上とも言われています。

アントシアニンが多く含まれている食べ物

  • ブルーベリー
  • 葡萄
  • 紫芋
  • 紫玉ねぎ
  • 紫キャベツ
  • 黒米
  • 黒大豆

アントシアニンは、ブルーベリー類に多く含まれるポリフェノールの一種で、
目の色素成分であるロドプシンの再合成を促進させる働きを担っており、
眼精疲労の回復、視力低下の予防に効果があるとされています。
網膜に張り巡らされた毛細血管の保護・強化作用、血液循環を改善する効果、
角膜、水晶体などに含まれるコラーゲンを安定させる作用もあるようです。

色の濃い果物や野菜を食べる事が、アンチエイジングに最も有効であると言えるでしょう。

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Posted by iPhone at 08:59 | Comment(12) | TrackBack(07) |

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