胡桃とは
胡桃は、ペルシャ原産のクルミ科クルミ属の落葉高木の堅果です。
食用としての利用は古く、
紀元前7000年前から人類が食用としていたとも言われています。
美髪や美肌を作る働きがあるので、
古くから「貴族の美容食」として重宝されていました。
日本では縄文時代の遺跡から胡桃を食べた跡が見つかっています。
奈良時代には納税の一つとして胡桃が納められたと記録されています。
胡桃は現在でも長野県を中心に生産されている唯一の国産ナッツです。
昔から胡桃は郷土料理でも使われ、
日本人にも馴染みの深い食材です。
胡桃の一大産地の長野県では、
粉状にした胡桃を糯米にまぶした胡桃おはぎや、
胡桃のペーストと共に頂く胡桃蕎麦が有名です。
焼き菓子やケーキなど様々なスイーツにトッピングされるのは勿論、
胡桃を練り込んだ胡桃パンはランチの定番になっています。
胡桃はナッツ類で抗酸化値が最も高く、
ヴィタミンB1、B6、E、葉酸、マグネシウム、
銅、亜鉛などのヴィタミンやミネラルをはじめ、
食物繊維、メラトニンなど人間の健康の維持と
増進に必要な成分が豊富に含まれています。
胡桃は、オメガ3脂肪酸がナッツ類で最も多く含まれています。
オメガ3脂肪酸は、細胞膜の構成要素の一つであり、
体の調整物質の一つです。
動脈硬化を防ぎ、コレステロール値、中性脂肪値を下げ、
癌、高血圧、糖尿病、心臓病、脳溢血・脳卒中、肥満など、
いわゆる生活習慣病の予防に効果を発揮すると報告されています。
しかも、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれているのにもかかわらず、
なんとコレステロールが含まれていないという素晴らしい食材です。
胡桃には脳を若返らせてくれるα-リノレン酸という成分の含有量が多いです。
α-リノレン酸は体内に吸収された後、
肝臓でEPAやDHAに変換されます。
このEPAとDHAが脳細胞膜を柔らかくして脳を活性化するので、
胡桃を摂取すると脳を若々しく保てるのです。
胡桃には、必須アミノ酸であるトリプトファンが多く含まれています。
トリプトファンは体内で睡眠導入効果を持つメラトニンに変換されるため、
安眠効果が期待できます。
胡桃を摂取すると、メラトニンの血中濃度が三倍に上昇するという報告もあります。
アメリカでは胡桃の健康作用に関する研究が日夜行われており、
FDAも胡桃の健康作用を高く評価しています。
九州大学で行われた研究なんですけれども、
健康な男女40人に一定量の胡桃を一ヶ月食べ続けただけで、
動脈硬化に繋がる要因の一つの悪玉コレステロールの値が、
約10%下がったという結果が出ています。
一ヶ月間、胡桃を1日7個食べ続ければ、
動脈硬化を予防できる可能性が高いと考えられています。
胡桃の品種
- 晩春
- 美鈴
- 学12号
- 銀鈴
- 豊園
- 豊笑
- 金豊
- 錦秋
- マンモス
- 美鶴
- みずほ
- 大室1号
- 大室2号
- 清玉
- 清香
- 信鈴
- 和光
- 要鈴1号
- 要鈴2号
- 清水13号
- 六合
- 諸1号
- 南安
- 東晃
胡桃の薬効
- 美髪効果
- 美肌効果
- 賢脳効果
- 肥満予防
- 癌予防
- 糖尿病予防
- 心疾患予防
- 骨粗鬆症予防
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