柘榴とは
柘榴は、イラン西北部原産のザクロ科ザクロ属の落葉小高木の果実です。
5000年以上前から栽培されており、
旧約聖書や古代医学書などにも登場しています。
ペルシャ伝統医学では、
古来より「生命の果実」として珍重されてきました。
柘榴は沢山の実をつける事から、
中国では子宝や安産の象徴とされていたそうです。
柘榴には、ヴィタミンB1、B2、C、
葉酸、カリウム、鉄、カルシウム、
酒石酸、クエン酸、アミノ酸、エラグ酸、
グルタミン酸、アスパラギン酸、
タンニン、アントシアニンなどが豊富に含まれています。
柘榴には多くのポリフェノールが含まれており、
その含有量は果物の中でもトップクラスです。
柘榴には様々な成分が含まれていますが、
柘榴の皮に多く含まれるエラジタンニン、アントシアニン、
アントシアニジンなどのポリフェノールは、
乳癌、前立腺癌、大腸癌、肺癌などの細胞の
増殖を抑制する効果が示されています。
柘榴の種子中にはエストロンが含まれています。
エストロンはエストロゲンの一種で、
女性らしさを作り出すホルモンで、
コラーゲンの保持や増殖の作用があります。
胸を大きくしたり、
女性らしい体の曲線を作ったり、
肌をきめ細かくしたり、
髪に艶や弾力性を与えたり、
骨量の低下を抑え、
さらに骨量を増やしたりします。
エストロゲンは加齢に伴って減少し、
月経が終わる40代後半からその量は大きく減少します。
女性は閉経を迎える前の10年前後から
エストロゲンの分泌量が減る事で、
肌が衰えたり、
月経が不順になったり、
精神的に不安定になるなどの症状が現れます。
このような症状が不定愁訴とも呼ばれる更年期障害です。
柘榴の種子部分に含まれるエストロンは、
エストロゲンと類似した分子構造になっているので、
更年期障害の様々な症状に効果が期待できます。
柘榴にはエラグ酸が含まれています。
エラグ酸は天然フェノール系の抗酸化物質で、
抗癌性と抗酸化性があり、
美白効果、癌予防効果、糖尿病予防効果、
動脈硬化抑制効果などが報告されています。
柘榴の品種
- グラナダ種
- アーリー・フットヒル種
- アーリー・ワンダフル種
- ワンダフル種
柘榴の薬効
- 美髪効果
- 美肌効果
- 美白効果
- 不妊改善
- 喘息予防
- 気管支炎予防
- 癌予防
- 糖尿病予防
- 動脈硬化予防
- 更年期障害予防
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