梨とは
梨は、日本、中国、欧州原産のバラ科ナシ属の果実です。
日本で栽培される果物の中でも歴史が古く、
弥生時代にはすでに食べられていたそうです。
梨は、88%が水分で、主成分は糖分です。
甘みの成分は蔗糖、果糖、ソルビトール、ブドウ糖などです。
リンゴ酸、クエン酸を主成分とする有機酸も含みます。
ヴィタミン・ミネラル類、精油リナロールなどが、微量ですがバランスよく含まれるので、
夏バテする時期の食欲増進や疲労回復薬としての効能が期待できます。
梨には、非必須アミノ酸の一種であるアスパラギン酸が多く含まれています。
アスパラギン酸は、窒素代謝やエネルギー代謝に関わって乳酸の分解を促し、
疲労回復、滋養強壮、利尿作用があり、体内のバランスを正常に戻してくれます。
梨のカリウムの含有量は、果物の中では多いグループに属しますので、
高血圧症の方によいとされています。
梨には、ソルビトールが果物の中でも特に多く含まれています。
ソルビトールは糖アルコールの一種で、蠕動運動を促して腸内環境を整えてくれます。
ソルビトールは、甘く冷涼感のある糖アルコールで、咳止めや解熱効果もあるとされています。
梨には蛋白質を分解する消化酵素プロテアーゼを含んでいるので、
肉料理の消化を促進してくれる作用があります。
果実がザラザラとした感じがするのは、
石細胞と呼ばれる繊維の塊のためであり、整腸作用があります。
水分を蒸発させないように、
ヴィニール袋に入れて冷蔵庫に保存しましょう。
保存状態が良ければ、一週間程度は日持ちします。
梨の品種
- 幸水
- 豊水
- 新高
- 二十世紀
- 新興
- 南水
- 長十郎
- 秋月
- 愛宕
- 新水
- にっこり
- 晩三吉
- かおり
梨の薬効
- 咳止め
- 利尿作用
- 整腸作用
- 高血圧予防
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