松茸とは

松茸は、キシメジ科キシメジ属キシメジ亜属マツタケ節の茸の一種です。
              
              日本では卑弥呼の時代から食用にされていたと考えらています。
              平安、鎌倉、室町時代は、貴族たちの間での贈答品として愛用されていたそうです。
              江戸時代になると、多くの医師や本草学者が菌茸についての書物を著しています。
              人見必大先生の『本朝食鑑』や貝原益軒先生の『大和本草』などが有名ですが、
              そうした書物で菌茸の代表格として取り上げられていたのが松茸です。
              松茸を食用とする習慣があるのは日本と朝鮮半島だけだそうです。
              
              松茸は、養分の少ない比較的乾燥した場所を好み、
              秋になると、赤松、椴松、蝦夷松などの林に発生します。
              
              松茸は、独特の香気と旨味から「秋の風物詩」「秋の味覚の王様」と称され、
              日本においては食用茸の最高級品に位置付けられています。
              
              松茸の香りの主成分は、マツタケオールと桂皮酸メチルで構成されており、
              特有の香りは桂皮酸メチルから構成され、旨味成分のグアニル酸も豊富に含んでいます。
              
              松茸は、以前は、京都府、兵庫県、岡山県などで多く採れましたが、
              今は生産量が激減し、韓国、中国、カナダから輸入されるようになりました。
              
              松茸には、ヴィタミンB1、B2、B6、ナイアシン、葉酸などがバランスよく豊富に含まれています。
              これらのヴィタミンB群と共にアミノ酸なども含まれており、
              体力、免疫力、臓器の機能向上を促進させる効果があります。
              
              さらに、松茸をはじめとする菌茸は食物繊維の含有量が多いです。
              食物繊維には、水溶性のものと不溶性のものがありますが、
              菌茸には水溶性・不溶性食物繊維がバランスよく豊富に含まれています。
              中でも松茸の含有率は群を抜いています。
              これらの二種の食物繊維は優れた整腸作用を発揮します。
              
              また、澱粉や蛋白質を効率よく消化する酵素も含まれているので、沢山食べても胃にもたれません。
              
              松茸に含まれるα-グルカン、β-グルカンという多糖体の一種が体内の免疫力を高め、
              体外からのウイルスの侵入、過剰なアレルギー反応を防ぐ効果がある事が分かっています。
              また、癌細胞と正常な細胞を判断し、癌細胞だけを狙って攻撃する作用もある事も分かっています。 
松茸の品種
- 東洋松茸
 - 米国松茸
 - ヨーロッパ松茸
 
松茸の薬効
- 滋養強壮
 - 免疫力向上
 - 整腸作用
 - 癌予防
 
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