アセンション2015

蓮根とは

蓮根

蓮根は、スイレン科の多年生の水生植物である蓮の肥大した地下茎です。

日本に最初に外国から伝来した野菜は蓮根だと言われています。
古くから観賞用の蓮はありましたが、
食用としては、鎌倉時代に中国から伝わり、
全国に広がり、現在の在来種のもとになりました。

インドでは、蓮は最も神聖な花とされ、国花にもなっています。
仏教では、釈迦の誕生を告げて蓮の花が開いたとされています。
蓮台という仏教の台座は蓮の花の事です。
中国や日本でも極楽浄土とは蓮池の事とされていたので、
寺院では境内に蓮池を競って作っていたそうです。

地下茎の主成分は炭水化物で、澱粉と同様に食物繊維が存分に含まれています。
ヴィタミンB1、B2、C、カリウム、カルシウム、鉄、銅などが含まれてます。

蓮根はヴィタミンCが意外にも豊富に含まれており、その量は蜜柑よりも上です。
ヴィタミンCは、細胞同士を繋げるコラーゲンを生成して血管や粘膜を丈夫にしたり、
免疫力を高めて風邪などの感染症を予防したり、発癌物質を抑制する効果があります。
蓮根は澱粉質が多いため、加熱しても相当量のヴィタミンCが残ります。

野菜にしては珍しく、貧血予防に有効なヴィタミンB1、B2を多く含んでいます。
野菜にしては珍しく、ヴィタミンB12が豊富で、貧血を予防し、肝臓の働きを助けます。
貧血の改善に必要な鉄も多く含まれています。
鉄は、ヴィタミンB12、C、葉酸などと一緒に摂ると、体への吸収率が高まります。

昔から蓮根は、貧血や産後の造血に用いられてきましたが、
これはヴィタミンCや鉄が豊富であると同時に、
ヴィタミンB12が節の黒い部分に含まれているからです。
ヴィタミンB12は別名「造血ヴィタミン」と呼ばれています。

食物繊維も豊富に含まれていて、その量は茸類に匹敵します。
蓮根に含まれる食物繊維は90%が不溶性で、
整腸作用、大腸癌予防に効果がある他、
血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールの吸収を抑制したりします。

蓮根を切る時に生じる糸を引くような特有の粘り気はムチンでという糖と蛋白の複合体で、
胃の粘膜を潤して損傷を防ぐ働きや、脂肪や蛋白の消化を促す働きがあり、
胃もたれ、胸やけ、消化不良に効果があります。

蓮根の切った部分を黒ずませる成分はタンニンというポリフェノールの一種で、
殺菌作用や抗酸化作用があり、収歛、止血、止瀉、消炎作用があるので、
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の出血、鼻血に奏効します。

蓮根の品種

  • 在来種
  • 備中種
  • 中国種
  • 加賀レンコン

蓮根の薬効

  • 咳止め
  • 喘息予防
  • 気管支炎予防
  • 胃潰瘍改善
  • 十二指腸潰瘍改善
  • 大腸癌予防

スポンサードリンク

Posted by iPhone at 08:59 | Comment(12) | TrackBack(07) |

Ascension