キウイフルーツとは
キウイフルーツは、中国原産のマタタビ科マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物の果実です。
キウイフルーツと聞くとニュージーランドを思い浮かべますが、原産地は中国です。
中国名を「羊桃」と言い、1900年頃ニュージーランド人が中国から種子を持ち帰り、
改良を重ねて今のキウイフルーツができました。
日本に本格的に登場したのは、
1970年の大阪万博ニュージーランド館の果実展示です。
キウイフルーツは日本国内でも栽培されています。
愛媛県、福岡県、和歌山県が主な産地となっています。
4月から12月頃まではニュージーランド産のキウイフルーツが出回ります。
12月から翌4月頃までは日本産のキウイフルーツが出回ります。
キウイフルーツの苗木も売られていて、
家庭菜園を楽しんでいる人も多いようです。
皮を剥かずにハーフカットしてスプーンで掬うだけで食べられる手軽さも魅力で、
忙しい現代人の心強い味方と言えます。
キウイフルーツは、水分は約8割で、エネルギー源となる糖質は12.5%、
果糖とブドウ糖が糖分全体の約8割を占めます。
未熟果では澱粉を含みますが、
完熟しますと澱粉は分解されて果糖やブドウ糖になりますので、果実の甘みも増します。
蛋白質は1.0%ですが、果物の中では多いグループに属します。
キウイフルーツの酸味の主成分は有機酸です。
キウイフルーツに含まれる主な有機酸は、
クエン酸、キナ酸、リンゴ酸、シュウ酸などです。
有機酸はエネルギーの代謝に関わり、
疲労回復や貧血予防の効果が期待できます。
キウイフルーツには、ヴィタミンC、E、カリウム、
葉酸、食物繊維などが豊富に含まれています。
キウイフルーツはヴィタミンCの含有量が多く、
一個食べれば一日に必要な量を充分に摂取できるほどです。
ヴィタミンCはコラーゲンの合成に必要な栄養素で、
抗酸化作用、抗ストレス作用、美肌効果などがあります。
ヴィタミンCは水溶性で熱に弱いため、
生で食べるキウイフルーツなら効率よく摂取できます。
ヴィタミンCは蓄積されずに排泄されてしまうので、
毎日こまめに摂取する事が大切です。
ヴィタミンEの含有量も多いです。
ヴィタミンEは「若返りのヴィタミン」とも呼ばれ、
ヴィタミンC同様に強い抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。
ヴィタミンCとEは、それぞれ単独で摂取するよりも一緒に摂取する方が相乗効果が増し、
抗酸化作用が高まると言われています。
ヴィタミンEは末梢血管を広げて血行を良くするので、
貧血、肩凝り、冷え症などの改善にも効果が期待できます。
カリウムは全身の細胞を正常に働かせるためのミネラルです。
余分なナトリウムを排泄して血圧を正常に保ったり、
浮腫みを防いだりする効果があります。
水溶性なので熱を加えると損失しやすくなります。
葉酸はヴィタミンB群の仲間で、別名「造血のヴィタミン」と呼ばれています。
細胞の新生や正常な赤血球作りに必要不可欠で、貧血予防の効果が期待できます。
水溶性なので熱を加えると損失されやすいです。
キウイフルーツはポリフェノールの含有量が果物の中でも比較的多いです。
ポリフェノールには強力な抗酸化作用があり、
体内で過剰に生成された活性酸素を除去する働きがあります。
キウイフルーツは食物繊維が豊富で、
水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく含んでいます。
特にペクチンの含有量が多く、
体内の有害物質やコレステロールを排出する働きがあり、
高血糖や高脂血症の予防に役立ちます。
キウイフルーツには、蛋白質分解酵素アクチニジンが含まれています。
このため、肉や魚と一緒に食べると、消化・吸収が良くなり、胃もたれを防ぐ事ができます。
肉中心の欧米食に起因する癌、痛風、糖尿病、心筋梗塞などで悩んでいる現代人にとって、
キウイフルーツは格好の健康食品と言えるでしょう。
またキウイフルーツは、苺や無花果と同様、果肉に種子を含んでいます。
これは、健康に有益な果実という事を示しています。
なぜなら、種子の中には、種々の栄養素が含まれているのは勿論、
生命エネルギーが凝縮して蓄えられているからです。
キウイフルーツは貯蔵性が高く、
冷蔵庫で3~4ヶ月間保存可能です。
未熟なものは林檎と一緒にビニール袋に入れておくと早く熟します。
キウイフルーツの品種
- ヘイワード
- ゴールデンキウイ
- アップルキウイ
- ベビーキウイ
- 香緑
- さぬきゴールド
- レッドキウイ
キウイフルーツの薬効
- 美肌効果
- 整腸作用
- 消化促進
- 風邪予防
- 癌予防
- 高血圧予防
- 動脈硬化予防
- 脳梗塞予防
- 心筋梗塞予防
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