グレープフルーツとは
グレープフルーツは、西インド諸島原産のミカン科の常緑小高木の果実です。
もともとは東洋産のブンタンが西インド諸島で突然変異を起こしてできたものが、
1750年頃、バルバドス島で発見され、19世紀にアメリカのフロリダに持ち込まれ、
現在のグレープフルーツになりました。
日本で流通しているグレープフルーツのほとんどが輸入物で、
カリフォルニアやフロリダ産が約7割を占めています。
グレープフルーツは香りがよく多汁で、
苦味と酸味を帯びた爽やかな風味が特徴です。
含有成分は他の柑橘類とほぼ同じですが、
ヴィタミンCの含有量が、檸檬、オレンジに次いで多い果実です。
そのため常食すると、脳卒中などの脳血管障害や心臓病の予防になります。
酸味のもとであるクエン酸は、唾液や胃液の分泌を促し、
食欲増進や胃腸機能の増強に役立つので、
アペタイザーとして食前に食べるのもよいでしょう。
グレープフルーツには白肉種ホワイトと赤肉種ルビーがありますが、
ルビーの方がβ-カロチン含有量は多いので、
体内の活性酸素を除去する作用が強く、癌予防には、より有益です。
グレープフルーツの果皮付近には、
苦味成分ナリンギンが多く含まれています。
ナリンギンはフラバノン配糖体の一種で、
血中脂肪酸を分解する働きがあります。
また、抗アレルギー作用を持ち、
花粉症の症状を緩和する働きがあります。
さらに、食欲を抑える働きもあります。
グレープフルーツには、ヌートカトン、リモネンという香り成分があります。
ヌートカンには交感神経を活性化させる働きがあり、
脱共役蛋白質の産出を促します。
リモネンは、手や足の先などの末梢の血行を促進し、
心身をリラックスさせる効果があります。
柑橘類の食物繊維ペクチンには、人の消化酵素では分解されない成分を排出する働きがあり、
整腸作用やコレステロール低下作用などを有します。
風通しのよい冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存すれば、
新鮮なものであれば、1~2週間は日持ちします。
グレープフルーツの品種
- マーシュ
- ルビー
- スタールビー
- リオレッド
- スウィーティー
- オロブランコ
- メロゴールド
- フレーム
グレープフルーツの薬効
- 美肌効果
- 食欲増進
- 風邪予防
- 癌予防
- 血栓予防
- 動脈硬化予防
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