銀杏とは
銀杏は、中国原産のイチョウ科の落葉高木の堅果です。
一科一属一種の極めて珍しい植物で、
果肉を取り除き、さらに白い鬼皮を割って、中にある仁を食用にします。
外側は黄色く、加熱すると翡翠のような綺麗な色を呈します。
日本では、煮て食べると肺を温め、咳や痰に効く事が分かっていたので、
「国民病」と言われた結核によく用いられていたようです。
主成分は、糖質、脂質、蛋白質ですが、カリウムに優れた供給源です。
種実には珍しくヴィタミンCを100g中23mg、β-カロテンは290mg含んでいます。
ヴィタミンB群も豊富です。
どれも美肌の基盤として必要な栄養素です。
銀杏にはギンコライドという特有の物質が含まれています。
このギンコライドには血栓の生成を妨げる働きがあるので、
脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症を予防する効果があります。
漢方の咳止めである定喘湯の成分になっている事からも、
鎮咳・去痰作用がある事は確かです。
また、膀胱の括約筋を強くする成分が含まれており、夜尿症や夜間頻尿に奏効します。
ただし、青酸が含まれているので、食べすぎると消化不良を起こします。
銀杏は過剰に摂取するとヴィタミンB6の作用を妨げてしまうので、
食べ過ぎには注意が必要です。
大人は多くても10個、子供の場合は5個までにしましょう。
銀杏の品種
- 金兵衛
- 久寿
- 籐九郎
- 栄神
銀杏の薬効
- 鎮咳作用
- 去痰作用
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