クランベリーとは

クランベリーは、北米原産のツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属の常緑低木の果実です。
              
              クランベリーは北米三大フルーツの一つです。
              アメリカ先住民はクランベリーを食料、医薬、染色などとして利用していたそうです。
              大航海時代には乗組員たちが壊血病予防のためにクランベリーを食べていたそうです。
              
              クランベリーはアメリカとカナダの国境付近で栽培されています。
              クランベリーは最低気温がマイナス45度までの地域で生育できます。
              クランベリーの生育には酸性の泥炭地が適しています。
              氷河期に植物が堆積した場所が現在では酸性の泥炭地になっています。
              ちょうどアメリカとカナダの国境付近がそのような場所であり、
              気候的にもクランベリーに適しているので、栽培・収穫が盛んに行われています。
              
              クランベリーは非常に酸味が強く、生食には向きませんが、
              菓子、ジャム、ジュースの原料となります。
              七面鳥の丸焼きに添える甘いクランベリーソースは、
              アメリカ合衆国とカナダの感謝祭には欠かせません。
              
              クランベリーには、β-カロテン、ヴィタミンB1、C、E、葉酸、カリウム、カルシウム、
              マグネシウム、リン、アミノ酸、タンニン、アルブチン、リグナン、キナ酸、アントシアニン、
              プロアントシアニン、ケルセチン、食物繊維などが豊富に含まれています。
              
              クランベリーは赤ワインと同等以上のポリフェノールを含んでいます。
              クランベリーに含まれるポリフェノールはプロアントシアニジンが主成分です。
              プロアントシアニジンは赤ワインやブルーベリーにも含まれていますが、
              クランベリーに含まれるプロアントシアニジンは、
              他の果実のプロアントシアニジンとはタイプが異なります。
              
              プロアントシアニジンには、AタイプとBタイプがあります。
              茶、ココア、林檎、葡萄などに含まれているプロアントシアニジンはBタイプです。
              これに対し、クランベリーに含まれているプロアントシアニジンだけはAタイプです。
              プロアントシアニジンAの最大の特徴は、
              細菌を体外に排出する抗細菌付着効果があるという事です。
              
              クランベリーには、感染菌の増殖を防ぐ働きや、
              感染菌が体内に残るのを防ぐ働きなどがあります。
              尿路感染症の治療の基本は、水分を多く摂る事ですが、
              水分を摂るのであればクランベリージュースを飲むのが理想的です。
              アメリカではクランベリージュースは民間療法として一般的に利用されています。
              
              クランベリーに含まれているプロアントシアニジンAの抗酸化力は口内でも発揮されます。
              現代病である歯周病は、歯の表面に何種類かの細菌が付着し、
              歯垢を形成する事がその原因となります。
              クランベリーのプロアントシアニジンAには、これらの細菌が凝縮して歯に付着し、
              バイオフィルムを形成するプロセスを防止する働きがあるのです。 
クランベリーの品種
- 蔓苔桃
- 姫蔓苔桃
- 大実蔓苔桃
- 灰汁柴
クランベリーの薬効
- 美肌効果
- 殺菌作用
- 膀胱炎予防
- 尿路感染症予防
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