柚子の効能

柚子は、中国原産のミカン科ミカン属の常緑小高木の果実です。

日本にはかなり古い時代に渡来し、
奈良・飛鳥時代にはすでに植えられていたそうです。

柚子の最大の生産・消費国は日本です。
夏には未熟果の青柚子が出回ります。
秋には成熟果の黄柚子が出回ります。
柑橘類の中では、耐寒性が最も強く、耐乾・耐湿性も強いので、
北は岩手から南は宮崎までと、幅広い栽培範囲となっています。
高知県と徳島県が柚子の特産地として知られています。

柚子は、意外にも栄養価が高く、昔から民間療法にも取り入れられてきました。
ヴィタミンC、カリウム、カルシウム、ヘスペリジン、ペクチンなどが含まれています。

柚子は柑橘類の一種なので、当然ヴィタミンCを多く含んでいます。
果実よりも果皮の方に栄養が多く含まれており、
果汁と比較して、4倍ものヴィタミンCが含まれています。

柚子に含まれるヘスペリジンはヴィタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種で、
強い抗酸化作用や末梢血管を強化する働きがあります。
また、ヘスペリジンはヴィタミンCの吸収を促進する働きがあります。

柚子の果汁にはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸類が多く含まれています。
クエン酸は体内の疲労物質の分解を早めるとも言われています。

柚子の果汁は酸味が強く、搾り汁がぽん酢の材料に用いられます。
果肉だけでなく果皮も七味唐辛子に加えられるなど、薬味・香辛料として用いられます。
独特の爽やかな香りのため、様々な香水にも用いられます。

柚子の皮に含まれる清油成分リモネンなどは、
皮膚の角質保護に作用するので美肌効果が期待できます。

冬至には無病息災を願い、柚子湯に入る習慣があります。

• 木頭系
• 山根系
• 多田錦

• 美肌効果
• 疲労回復
• 風邪予防
• 高血圧予防